ペーパードライバーです。
車社会の愛知県において(30年以上暮らし、免許も取っていながら)ペーパーなのは、たぶんけっこうめずらしい存在で、人に話すと、一瞬、相手のお返事に「ため」がある……気がする。
(何かよほどの事情が…と思われているのかも)
大して事情はなくて、結婚前に免許を取り(筆記試験だけはいい成績だった)妊娠を機に運転席に座るのをやめ、そのまま…みたいな感じ。
運転が身につく前にやめてしまったので、そのまま技術が消滅したんですね。
不便なことはいっぱいあった(今もあるし、これからもあるはず)。
でも、車でどこにでも行けるアクティブなわたしなら、今の仕事はしていなかったと思うので、悔やむ思いはありません。
ペーパードライバー講習を受けようと思った時期もあるのですが…そうこうしているうちに免許返納を考えたほうがいい年齢のほうが近くなってきたし。
ま、いいか。
(いいの?)
実は、車に関してなら、「運転」より「整備」のほうに興味があります。
といっても、これもまた特に勉強はしていないけど。
エンジンの仕組みだって、プリウスの本を書いたとき初めて知ったほど(教習所で教わったっけ?)。
この本の依頼をいただいたとき、それは「愛知県民だから」という理由だったのでしょうけれど(トヨタ本社での取材も必要なので)、
「わたし、ペーパードライバーですけど、いいですか?」
といったら、担当編集者さんが一瞬「……」になったのがなつかしいです。
でもね、児童書だから。
読者も車を運転しません。
運転も構造も詳しくないわたしだから書けたという自負は、実は、ちょっとあります。
免許がない大人の方々にも「わかりやすかった」といわれた本。
監修の先生にも、一発OKがいただけた本。
(自慢みたいだけど、実は最も苦労したのはプロットにOKが出るまで、だったのです。苦労した=わたしがダメだったってこと)
もともと図書館向けのシリーズです。
今でも置かれているかな?
よかったら、探してみてください。
同じシリーズに、朝ドラで話題のカップヌードルの巻もありますよ。
自身のペーパードライバーっぷりをネタに作品を書いたことも。
この記事のタイトルは、その短編のタイトルでもあります。