書き手には、長編志向の人と短編志向の人がいると思うの。
それはもう、走る人にマラソンランナーとスプリンターがいるようなものだと。
わたしは、後者です(そういえば、体育の時間も短距離走のほうが好きだった。もっと好きなのは走り幅跳びだった)←余談。
以前、「アイデアがあったら、それをふくらませて300枚の作品にする」と長編派(派閥か?)の方がおっしゃって。
わたしは「アイデアを30個見つけて、10枚の短編を30作、書く方が合ってる」といって。
その違いが、すごくおもしろかった。
実はその時点では、アイデアは30個くらいあったのだけど、作品自体は30に到達していませんでした。
自分がいったこと、実行できてへんわー、と後で苦笑したんだけど。
(ちなみに、長編派の彼女は300枚をゆうに超える作品をたくさん書いています)
今朝、「そういえば30個になってるやん」と気づいたので、ブログで記事(これ)にしているのでした。
ところで、「短いもの」を書く人の中には「長いものが書ける人へのコンプレックス」がある人が、結構います。
確かに、書く文字数の違いを考えれば、わたしも「書けるのはすごい!」と思うけど。
どっちが上か、じゃないよね?
そういうコンプ発言の際には、前述の「走る人」の例を出したりしています。
多くの場合は、志向の違いだし。
「短いものは楽だ」というのは、書いたことない人のカンチガイだし。
(保育絵本の仕事とか、できそうにないわたし…。3歳児向けのお話とか、書く文字数は少ないですが、むずかしさは計り知れない…)
100メートルを10秒で走れる選手が、2時間あまり走り続けられるマラソン選手をうらやむとか、思えないんですよね、どうでしょう?