9時から4時まで

夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

「シャイニング」(後半)

観ました!

やっぱり気になりますから、夜を待たずに。

真夏の昼間、雪山の夜の映画を観るのは……涼しい?

 

いや、それどころじゃないわ。

観ながら懸命に原作を思い出していたのですが、え、違うよね……そういう展開じゃなかったよね……(終盤の、あの件とか)。

 

首をかしげつつ、あの「ドアからジャック・ニコルソン(^O^)/」のシーンを見ることができて、満足です。

ジャック以上に、悲鳴を上げまくる奥さん(のビジュアル)のほうが怖かった気もしますけど。

原作読んでるくせに、「れっどらむ」が判明するシーンで「ギャッ」(そうやったんか!)となってしまった…。

 

ホラー映画史に残る理由はわかった気がします。

だけど、わたしの「怖いポイント」はズレてるかもしれない。

 

わたし、幽霊とか、「怖い存在」と思えないのですよね。

どちらかといえば、「悲しい存在」?

同情したら寄られるよ、といわれたから、個別の案件に関しては深入りしないようにしていますが。

(わたしが「怖い話」を書くと、たいてい「悲しい話」になる。最新の短編は来年2月に……という宣伝は置いといて)

 

幽霊よりも、わたしは人間の「精神」のほうが怖い…。

物書きのひとりとして、彼はあのホテルに滞在しなくても「書けない」ことで心を病んだんじゃないかな、と思います。

(原作は無視して、あくまでも映画のほうの彼ね。「こうありたい、あるべきだ、そのはずだと思い描く自分」と「現実」がかけ離れていると、バランスが取れなくなると思う)

後半、彼の「作品」(?)が登場するけど、ホテルとか幽霊とかのせいちゃうわ、自己崩壊やわ、と思わずにいられません。

(くどいようですが、これは物書きの感想です)

 

あ、昨日書きそびれましたが、この映画、わたしはオープニングも怖いんです。

山道を主人公の車が、ホテルに向けて、ずーっと走っていくシーン。

なぜだろう。

「登っていく」のに。「進んでいく」のに。「昼間」なのに。「美しい風景」なのに。

 

 まぁ、「これはシャイニングだ」とわかっているからなんでしょうし、BGMのせいもあるでしょうし、単にわたしが山道ドライブが苦手(酔うわぁ…)だからかもしれないし。

崖っぷちな感じゆえかも。

でも、「やーめーてー。いつまで続くのー」と思ってました。

(長いのは、人里離れてる感、を出すためでもあるんでしょう)

何の映画か知らずにオープニングだけ見てたら、そこで停止ボタンを押しちゃったかも。

 

・・・

 

原作との違い(わたしの記憶違いではなく)に関しては、あとからWikipediaさんに教えてもらいました。

なるほどー。

 

小説と映像作品はそれぞれに特性もあって、「そのまま映像化」はできないことはけっこうあると思います。一本あたりの時間の制約もあるしね。

特性云々ではなく、映画の監督側の思惑その他が理由の場合もありそうですけど…。

作者が怒ることも、ありうるし(よくあるし?)、しかたないのかも。

とはいえ、監督も原作者も巨匠すぎて、わたしにとっては雲の上で風神と雷神がにらみ合っているイメージしか持てないのでした。

 

余談ですが。

場合によっては、映画化の際の改変に読者(わたしです)が怒ることもあります。

ボーン・コレクター」とかね!

(トム! わたしのトムをどうしてくれたの!? と目を剥くわたしは、従者萌え)