観ました!
やっぱり気になりますから、夜を待たずに。
真夏の昼間、雪山の夜の映画を観るのは……涼しい?
いや、それどころじゃないわ。
観ながら懸命に原作を思い出していたのですが、え、違うよね……そういう展開じゃなかったよね……(終盤の、あの件とか)。
首をかしげつつ、あの「ドアからジャック・ニコルソン(^O^)/」のシーンを見ることができて、満足です。
ジャック以上に、悲鳴を上げまくる奥さん(のビジュアル)のほうが怖かった気もしますけど。
原作読んでるくせに、「れっどらむ」が判明するシーンで「ギャッ」(そうやったんか!)となってしまった…。
ホラー映画史に残る理由はわかった気がします。
だけど、わたしの「怖いポイント」はズレてるかもしれない。
わたし、幽霊とか、「怖い存在」と思えないのですよね。
どちらかといえば、「悲しい存在」?
同情したら寄られるよ、といわれたから、個別の案件に関しては深入りしないようにしていますが。
(わたしが「怖い話」を書くと、たいてい「悲しい話」になる。最新の短編は来年2月に……という宣伝は置いといて)
幽霊よりも、わたしは人間の「精神」のほうが怖い…。
物書きのひとりとして、彼はあのホテルに滞在しなくても「書けない」ことで心を病んだんじゃないかな、と思います。
(原作は無視して、あくまでも映画のほうの彼ね。「こうありたい、あるべきだ、そのはずだと思い描く自分」と「現実」がかけ離れていると、バランスが取れなくなると思う)
後半、彼の「作品」(?)が登場するけど、ホテルとか幽霊とかのせいちゃうわ、自己崩壊やわ、と思わずにいられません。
(くどいようですが、これは物書きの感想です)
あ、昨日書きそびれましたが、この映画、わたしはオープニングも怖いんです。
山道を主人公の車が、ホテルに向けて、ずーっと走っていくシーン。
なぜだろう。
「登っていく」のに。「進んでいく」のに。「昼間」なのに。「美しい風景」なのに。
まぁ、「これはシャイニングだ」とわかっているからなんでしょうし、BGMのせいもあるでしょうし、単にわたしが山道ドライブが苦手(酔うわぁ…)だからかもしれないし。
崖っぷちな感じゆえかも。
でも、「やーめーてー。いつまで続くのー」と思ってました。
(長いのは、人里離れてる感、を出すためでもあるんでしょう)
何の映画か知らずにオープニングだけ見てたら、そこで停止ボタンを押しちゃったかも。
・・・
原作との違い(わたしの記憶違いではなく)に関しては、あとからWikipediaさんに教えてもらいました。
なるほどー。
小説と映像作品はそれぞれに特性もあって、「そのまま映像化」はできないことはけっこうあると思います。一本あたりの時間の制約もあるしね。
特性云々ではなく、映画の監督側の思惑その他が理由の場合もありそうですけど…。
作者が怒ることも、ありうるし(よくあるし?)、しかたないのかも。
とはいえ、監督も原作者も巨匠すぎて、わたしにとっては雲の上で風神と雷神がにらみ合っているイメージしか持てないのでした。
余談ですが。
場合によっては、映画化の際の改変に読者(わたしです)が怒ることもあります。
「ボーン・コレクター」とかね!
(トム! わたしのトムをどうしてくれたの!? と目を剥くわたしは、従者萌え)