という本を、ちょっとしたご縁があって、読みました。
実は「龍使い」になりたいと思って読んだわけではないのですが、読んでみたら、自分がかつて「龍使い」だったことを思い出したのです。
「いやいや、ゴトウさん、現実と作品は区別しましょうよ」
そう思う方もあるでしょう。
でも、十年以上前にネットでお友だちだった方なら、わたしがよく龍を見つけていたことをご記憶かもしれません。
それは雲だったり、ふと足を踏み入れた隣町の神社の「木」だったりしたのですが。
とにかく、そのころは龍探しをよくしていたのです。
そのころ、というのは「青い鳥文庫」と「YA! ENTERTAINMENT」を書いていたころ、ですね。
それが証拠に、というのも変ですが、青い鳥文庫(Fシリーズ)の1巻目「ステラの秘密の宝箱」の原題は「竜の腹を駆けぬけろ」だったんですよ。
(コンテナ列車的な宇宙貨物船を竜に見立てたのです)
そして、「ボーイズ・イン・ブラック」の主人公(はタケルかな、じゃ、その相手役のエイリアン)の名は雨龍しのぶ。
長ランの裏に、龍の刺繍をしていました。
「龍使い」になりたい方は、ブログの最後でご紹介する本を読んでいただくとして…。
久しく忘れていた龍のことを思い出し、また探そうかなと考えていた矢先。
見ました。
夫の車に乗せてもらって買い出しに行った帰り道、フロンドガラスの正面に、右(南)向きの龍の顔。
口を開けて、どーん。
もちろん、それは雲でした。
そして、見えるのは「首」だけでした。
「そんなん、龍とちゃうわ」
そういわれても、反論できません。
ただ、探せば見つかるんだということが衝撃で、車が位置を変えて見えなくなるまで助手席からボーッと見上げていたのでした。
濃尾平野に住んでいると、空はとても広いのです。
見つけようとすれば、きっとまた見つかる……以前のように探してみようと思います。
下の写真は、昨年の5月、東京から帰る新幹線の中から撮ったもの。
ちょうど富士山のあたりで、富士山そのものは雲に隠れていました。
写真にうまく撮れていないのですが、龍がいっぱいいたんです。
そう、久しく探してないとはいえ、たまに見つけていたのですよね。
amazonのリンクがうまく貼れないので、版元さんのほうを。