片づけもの(いわゆる断捨離ですね)をしていたら、なくしたと思っていた本などがごっそり見つかったのですが、そのうちのひとつが雑誌の切り抜き(切り取り)でした。
自分で表紙(?)をつけて、その部分だけ綴じて保存していたのです。
(もう、綴じ目がばらけそうになっています)
中の記事のいくつかから判断すると、1978年の「宝島」7月号らしいです。
なぜ、わたしがこの雑誌を手にしたのか、まったく記憶にありません。
「文章の冒険」という特集のタイトルに心惹かれたとしても、発売時ではなく「古書」だった可能性もあります。
特集の内容は、記号の使い方とか、比喩のこととか、文体についてとか。
片づけものの最中だったので、ちゃんと読み返さなかったのですが、わたしにとっての目覚めの書(特集記事)……最初の「文章術バイブル」だったことは確か。
ここから、本多勝一さんの「日本語の作文技術」に進んだりしたわけです。
それ以前のわたしも「お話」が書きたかったし、書いてみたりしていたけれど、いま思うと「それはあらすじです」というしかないようなシロモノでした。
(中2のころに書いたものなんて、特にそうだった。あらすじとセリフみたいな。高校初期は「書きたいシーンだけくりかえし書く」という感じ)
ストーリーの最初から最後まで、拙いながらも「文章で」書けるようになったのは、確かにこの特集より後なので、当時のわたしにとって(というか、わたしの創作生活にとって)大切なものだったのだと思います。
今、添削講座で記号の使い方とは説明することが多いのですが、その原点もこの特集にあったのだなぁ。
感慨深いです。