9時から4時まで

夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

彼女の人柄

昨日のブログを読み返していたら、そこからの連想で思い出しました。

ある小説のタイトルを、そして、その一冊を残して消えた人の名を。

 

彼女は、某ジャンルの新人賞の入賞作が文庫になってデビューしました。

それ以前からサイトをお持ちで…わたしがなぜ、そこにたどり着いたのかは覚えていないのですが、当時、ネット越しに数回メッセージのやり取りをしました。

掲示板に書き込むとレスがつくみたいな感じ。1、2回はメールもしたかも)

 

ただそれだけのつながり…いえ、つながったともいえない関係ですが、わたしはその方の(ネット上で垣間見る)お人柄が好きで、いつかもっと親しくなれたらなぁと思っていたのでした。

顔も知らないのに「お人柄うんぬん」というのもおかしいですが、彼女のサイトの雰囲気、その考え方や語り口を「素敵だ」と感じたのです。

 

でも、上記の本が出たあと、ご家庭の事情もあったようで、彼女はネット上から姿を消してしまいました。

デビュー後、誰の前にも立ちはだかる壁…「二作目を出すのはたいへん問題」もあったのかもしれません。

今、当時の筆名で検索しても、その受賞作がヒットするだけです。

 

もちろん「名前を変えて再デビュー」は可能で、そうなると、親しくなり損ねたわたしには探しようありません。

お顔も本名も居住地も知らないので、「実はお隣に住んでいた」だとしてもわからないのです。

 なのに、折りに触れて思いだしてしまう…。

当時のわたし、本当に彼女が好きだったんだなぁ。

 

彼女の文庫……買ったけど、読むのが怖くて「積読」になっていました。

(どんなに好きな人が書いたものでも「作品も好きになる」とは限らないので…それどころか「作品は合わない」となる可能性もあって…だから怖いのです)

amazonに行ったら、「あなたはこの本を2003年に買いました」といわれました。

やり取りをしたのはそれより前だから、わたしも「どこから見ても新人」だったころですね。

 

2003年かぁ。

もう、そんなにたつのか……。

たぶん今なら読めると思う。

きっと捨ててはいないはずだから、書棚の奥から探してきます。

 

ネット上につづられる文章って、パッと見は誰が書いても同じようなものですよね。

「筆跡」もないし。

それでも、読めば違う。

「人柄」が表れるというか、感じてしまうのです(こちらの勝手な感じ方に過ぎないとしても)。

彼女と話してみたかったな。

彼女は、わたしに興味がなかったと思うけど…。