「またやってしまった…」
チェックアウトしようと荷物を持って、カードキーを部屋に残したまま、ドアを閉めるという技を。
東京で泊まるときはいくつかの定宿…ってほどでもないけど、慣れたホテルの中から、立地や費用、空室状況によって選びます(ほとんどがビジネスホテル)。
水道橋あたりが圧倒的に多いのですが(新人賞をいただいたときに泊まったのが水道橋だったので、それ以来ずっと)少しずつ範囲を広げてきました。
で。
わたしが近年泊まったホテルだけを見ても、
「1」部屋番号のプレートがついた物体的なカギ(外出時はフロントへ)
「2」外出時も持ち歩けるカードキー(室内では、壁にさす)
「3」ドアのテンキーで暗証番号を入れて開ける
という違いが。
「1」は、けっこう面倒。
チェックアウト時はともかく、滞在中に外出する際フロントに寄り道してカギを預けて「ちょっと出かけてきます」というのが…(わたし、愛想悪いので)←ドクターX風
というか、「いってらっしゃいませ」といわれるのが苦手なの。
いえ、行き先はそこのコンビニで…とか、意味もなく弁解したくなっちゃう。
物体としてのカギがない「3」は、「室内に忘れる」ということが起きえないので、ここでは無関係。
(脳から忘れる、という危険とは隣り合わせだけど、チェックアウト時なら問題ない)
で、今回、2回目をやらかしたのは「2」です。
前回と今回、違う系列のホテルですが……どちらも「2」のタイプ。
壁のホルダー(照明のスイッチでもある)に入れたまま、荷物を抱えて廊下に出て…。
前回は、ほかの部屋を清掃している係の方がいらしたので、挨拶すべきかな…目が合ってからにしようかな、なんて、そちらを見ているうちにパタン、とドアが閉じて、「あっ」。
今回は…。
今回は何を考えていたのだろう?
とにかく、気づいたらカードキーを持たずに廊下にいたわけです。
どちらも「そもそもカードキーを手に取らないのが悪い」わけですよね。
部屋を出る際、そっちに目を向けてなかった…。
『壁を見よ』
ってドアの裏に貼っとこうかな(それをはがし忘れて帰る未来が見える)。
フロントに降りて「すみません、カギを室内に…」といえば、ホテルの方が開けに戻ってくださる。
怒らず、笑わず、さらりと了解してくださる。
でも、連れ立って部屋に戻る時間がね…。
エレベーターに乗ったり廊下を歩いたり(無言で)。
大きなホテルではないのに、ほんと、長かったです。