昨日、前略ではじまり草々で終わるハガキが届いたので、少し前のことを思い出しました。
仕事の関係で数人にハガキで通知を出す必要が生じ、Wordで文面を作ったのです(同じ文面です。メールでいえば「BCC」みたいな感じ)。
用紙をハガキに設定して、「前略」と打って、
「そういえば『前略』ではじめたら、どう言って終わるんだっけ?」
と思い、ググろうとしたら(ハガキの画面の下のほうに)「草々」って出てた。
自動で。
勝手に。
その程度の常識もない(ググらないとわからない)わたしもどうかと思うけど、Wordの「甘やかしっぷり」もどうかと思うわ、なんて、おかしいやらあきれるやら、だったのです。
これには「後刻談」というか、続きがあって、せっかくハガキ一枚に収まるように文章を推敲しまくったのに、プリンタがどうしてもハガキを受け付けてくれなくて、しかたなくA4用紙に印刷して、封書で送ったのでした。
時間は余計にかかったけど「前略→草々」を覚えられたから、いいかなー。
話もどって。
昨日届いたハガキは、
「作品を教材に使うことを許してくれてありがとう」
という内容をとても丁寧に文章にしてくださった、いわゆるお礼状です。
児童文学の「お得」(?)なところのひとつは、本としては絶版になっている過去の作品も、その一部が教材として生き続けるってことだと思います。
言い換えれば、新人のころの文章が20年近くたっても人目にさらされてしまうってことなわけで…。
デビューの瞬間から「プロ」であらねばならないのだ。
とかいいたくなるけど、わたしは全然そんなことなかったです、ごめんなさい。