先月の上京時、ぽこっと数時間空いたので、映画を観ました。
一昨年はよくそういうことがあって、日比谷のシャンテとか新宿のバルト9とかに行っていたのですが、昨年はその「ぽこっ」がなくて…。
(一度あったけど、想定外の猛暑で出歩くのを断念した5月)
今回観たのは「フォードvsフェラーリ」。
生涯ペーパードライバーのわたしが。
プリウスの本を書かせていただくまで、エンジンの仕組みも知らなかったわたしが。
「ル・マン」とは……よくわかっていないわたしが。←映画観たのに!?
「チキチキマシン猛レース」や「マッハGOGOGO」…さらには(富山敬ファンだったので)「グランプリの鷹」まで見てたけど。
久々に「火星の人」(あ、「オデッセイ」だ…)を観たのをきっかけに、プチ「マット・デイモン祭り」だったのと、職業もの(職人もの?)が好きなのとが、大きな理由です。
公開中の映画なので内容に関しては詳しく書きませんが(実話なので、知ってる人にはわかってると思いますが)今回、かすかにためらったのが、マット・デイモンとダブル主役のポジションが、クリスチャン・ベールだから…。
苦手なんです。
誤解を恐れていいますが、「嫌い」じゃないんです。
「苦手」
役によって、やたら別人になる(太ったり痩せたりする)彼が、なんか怖いんです。
そのプロ根性が、尋常じゃない感じで。
たまたま観た彼の映画はほとんど、彼の役が怖かったし。
(でもでも、彼が主演の「リベリオン」は好きなSF映画です。ガン=カタかっこいい~)
で、クリスチャン・ベールが「フォードvsフェラーリ」で演じるドライバー、ケン・マイルズがね。
むっちゃ変態チックというか、運転オタクというか、もう狂気の域というか、運転にかけては「わたし、失敗しないので」的なところが、すっごくよかった。
(自動車側の原因でテスト中に火を噴いたりしていますので、「運転にかけては」と限定しております)
もちろん、マット・デイモン扮するキャロル・シェルビー(女の子みたいな名ね)もプロ中のプロだし、ほかのメカニックとかもみんなそうなんだけど、ケン・マイルズはもう「フツーじゃない」感じがしちゃうのですね。
演じているのがクリスチャン・ベールのせいもあるのかもしれないけど。
(だから彼が演じた、と考えるべきか。鶏と卵)
車のこと、レースのことは未だにわかっていないけど、自分の中にないものを見た…そんな気がして興味深い映画でした。
(プチ祭りは今もゆるく続いていて、若かりし頃の彼が見られる「グッド・ウィル・ハンティング」をまた観たい、レンタルすべきか、と考えているところです。そういえば、マット・デイモンの体もゆるんだりムキムキになったりしてますね。俳優さんって、すごいな)