「変わってるねー」と同業者さん(作家さんですよ)に言われ慣れてしまった添削講師、gotomiwaです。
先日、お預かりしている作品を読みながら、ふと思ったんです。
「わたし、こういうことするの、好きじゃなかったよね?」
まだ添削の仕事を始める前……
当時は「ホームページ」の時代で、児童文学作家でHPや掲示板を持っている人は数えられるくらいしかいなかったせいか、
「原稿を読んでもらえませんか?」
的な問い合わせをいただいたことが何度かあります…。
たぶん一度か二度、断れずにお受けしたことが…。
生原稿は(手書きはもちろんワープロで作られていても)書籍に比べたら、読みづらい。
内容の巧拙に関係なく、書籍よりは読みづらいと思います(っていうか、書籍に慣れてるってだけのことかも、ですが)。
当時のわたしがどんな講評(感想?)を返したのか、もう全然覚えていないけど、原稿に同封されていた返信用の送り状は目に浮かぶから、「お受けしたこと」は確かなのです。
でも、そのときに「こういうことって楽しいな」と思った記憶はない…。
添削の仕事をはじめた当初も、何をどうすればいいかわからなくて、右往左往した記憶しかない…。
いつから、「添削、楽しいです」といえるようになったのか。
(そしてそのたび、「変わってるねー」といわれるようになったのか)
思い出せません。
あるひとつのきっかけ、というより、徐々に洗脳(?!)されていったんだと思います。
添削講評を仕事にしていると、
「(アマチュアの人たちに)エラソーにしたいんでしょ?」
と思われることもある……っていうか、そんなこという人もいるらしいです。
もしかしたら、すでにわたしが「エラソー」に見えている可能性もあります。
「おれの話を聞けー」みたいにね。←5分だけでいいのか?
でも、自分の感覚では、読んで添削できるのが「好き」「楽しい」なんですよね。
なにか、そこに、自己欺瞞、みたいなもの、が、潜んでいるのかなぁ…。
ときどき、それを疑ってしまうんだけども。
ときどき疑いつつ、求められるかぎりは続けます。
ひとつの原稿について、作者さんと向きあって(並んで、でもいい)じっくりびっしり、添削してみたいって思うこともしょっちゅう、ある。
5分じゃ無理。
一時間くらい。
そういうのを仕事にしたら、お客さまは現れるんだろうか。
わたしが楽しいからっていうのも、どうかと思うけど。
(現在はどんな形でも「無料で作品を読む」ということは一切していません。助言しない、ではなく、読むこと自体、しません。対価を払ってくださる受講生さんに対して不誠実だと思うからです)
これ、ドラマの主題歌だったの?
そして、ずっと「おれの話を聞け」というタイトルだと思っていた…(てへっ)