9時から4時まで

夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

楽しい昭和のミステリー

中止・延期でカレンダーにバツ印が増えた分、あれこれ作品を書く時間が増えました。

そして、本を読む時間も。

 

ここ数年、ほとんど小説を読んでいなくて。

一年に、片手で数えられるくらいだったんじゃないかな…。

高校時代に「オリエント急行殺人事件」に出会って以来、読書の大半はミステリー、というくらいミステリー好きだったのに、そのジャンルさえ極少数で。

 

ミステリー人生を取り戻すべく(大げさ)このところミステリーばかり選んでいます。

それも日本の、昭和のミステリー。

その昭和っぷり(あたりまえ)がおもしろくて。

 

ネットもケータイもない、みたいな、すぐに思いつける「ないないない」も興味深いのですが、

「主人公、またはその親が戦争に行っている」

「個人情報? 何じゃそれ? 状態」

国鉄には乗るけど、地下鉄の利用率は低い」

「ネガがあり、焼き増しができる写真」

「え、手書きするの? たいへーん! みたいなシチュエーション」

などなど。

 

楽しい!

……人、死んでるけど。

 

考えてみたら、そういうミステリーはこれまでだって読んできたわけですが(オリエント急行の乗客だって誰もケータイは持ってない)久しぶりに読んだら、そこに目が行くようになった、という感じです。

 

昭和の、が続いたのは「たまたま」だったけど、今は「わざと」選んでいます。

散逸しちゃった仁木悦子とか、また集めようかなぁ。

 

ああ、こうして、また、本が、増殖……。