夜中に、ふと眠りから覚めて、激しい雨の音を聞いているうちに目が冴えてしまいました。
眠れない夜と雨の日には忘れかけていた愛がよみがえる……ではなく、つい、忘れていた日記を開いてしまったりするのでした。
以下に貼ったのは、2000年7月2日の日記。
そのころのことを詳しく覚えてはいないのだけれど、一瞬、「今のこと?」と錯覚してしまった…
・・・・・ココカラ・・・・・
なんだかまわりが、たいへんなことになっているらしい。
つまり、不景気の影響で、会社が消えてしまうとか、そういうことだ。
とうとう身内からもそういうニュースが聞かれるようになってしまった。
「わたしの家」のことではないとはいえ、つい、「わたし、遊んでいていいのかしら」と思ってしまう…というか、思わされるように頭がフォーマットされているのだけれど。
童話を書いても書いても、「家計」を助けるような収入にならない場合、あきらめて、「趣味として、ときどき…」というふうになるしかないのだろうか。
不景気はホント、「他人事」じゃないけれど、たとえ不景気じゃなくても、夫の病気とか失踪とか(おいおい)、いろんなことが「ない」とはいえないのだから、そうしたら、せっかく開いたこのページも閉じて、ネットから去ることになるでありましょう(接続料金が払えないもん)。
って、考えていくと、わたしが今していることって、「道楽」なのかなぁと、悲しくなる。
時間と金(接続料)のある、主婦の「道楽」…とは思いたくないのだけれども。
そして、それを考えると、また同じところに行き着いてしまう。
「小説を書いたって、ひとさまの役に立つわけじゃなし、命が救えるわけじゃなし」
ぐるぐるまわりながら、暗い方に落ちていくの。
不毛だなぁ。
それもこれも、熱帯夜のせいでしょうか(自分のせいだってば)。
あ、でも、でも、もしもわたしが、すごくおもしろい話を書いて、それが出版されて、増刷に次ぐ増刷で、出版社も印刷会社も、製紙会社も書店も儲かるってことがあれば、誰かの役に立つかもしれないですね。
そうかーっ、「商業出版」て、まさに、商業だったんだ!
なんと壮大な夢でしょう。(一般には、妄想とか、戯言と呼ぶと思いますが)
・・・・・ココマデ・・・・・
「せっかく開いたこのページ」というのは、当時のホームページのことですね。
もしかしたら、公式サイトを作る前のものかな?
日記をまるごとUPする非公開のホームページと、そこから抜粋した日記を公開する公式サイト、ダブルで持っていた時期があるのです。
今でも似たようなことを考えていますが、当時の文体(語り口)はあまり好きじゃないな。
読点のリズムが今と違うし。
自分はそんなに変化(進化)しないヤツだと思っていたけど、さすがに20年前と「同じ」ではないのだなと、妙なところで感動(?)しました。
そういえば、ここからさらに20年ほど前には、
「わたし、ハタチになったら小田和正と結婚する」
といっていたのですよね……なつかしく、はずかしい……
ハタチを過ぎたら、あきらめました。
そのころ小田さんが結婚したから、じゃなくて、ちょっと音楽の趣味が変わったのです。
たとえば、杉真理方面に。
わたしの公式サイトの名は、杉さんのアルバム名「STARGAZER」から借りたのでした。
眠れない夜で、雨の日には、ホント、いろいろと蘇りますね。