公募時代、わたしは応募しすぎて、「落選してもたいして落ち込まなくて済む方法」を(否応なく)編み出してしまったので、わりと元気に書き続けていたのですが。
いま思い返すと、当時以上に落ち込みそうな、はずかしい落選エピソードもあります。
はずかしいから、以下、具体的に書かないけど。
(以前にも話したことがあるので、知ってる人はスルーでお願いします)
その応募作、すっごく自信があったんです。
いえ、たいてい自信があって、毎回、
「わたしが大賞だわ、ふふふ」
みたいな気持ちで作品を投函していたわけですが。
(これも正確にいえば、当時は「簡易書留」で送るのが常でしたから、ポストの前ではなく窓口でほくそえむ感じ。ふふふ)
その中で特に自信に満ちあふれていた、とある賞への応募作。
受賞式に行くつもりで、結果も出ないうちから、式に着ていくスカートまで買ってしまった…。
予選も通らずに落ちましたけど。
もう20年以上前のことで、今では「スカートまで買ったけなぁ」という記憶しかないのだけど(色柄さえ思い出せません)。
結果を知って「キョトンとした」ことは、今でもなつかしいです。
年間30作とか、応募しまくっていたわたし。
(企業系や新聞紙上など、短編の応募が多いです)
落選エピソードもいっぱいあるはずなのですが、前述のようにダメージを受けない方法も身についていたので、落選エピソードって、そんなには……落選の数ほどはないのです。
その中でも、このスカートの件は未だに笑える…。
いや、ほんと、自信作だったんですよ。
今でも「あの話、いいのになぁ」と思ってるくらいです。