たまに受講生さんから質問されることなんですが、先月もその回答を考える機会があって、改めて思い出しました。
「読点のせいで読めなくなった作家さんがいる」
わたしが「読書家」ではないのは、実は好き嫌いが激しいからかもしれません。
一時すごく好きでハマっていたのに「この人、うますぎる」と思って……そのスキのなさが違和感になって読まなくなった(大人気)作家さんがいます。
「きっと読んだらハマるんだわ」と思い、予定を調整して(まる一日あけて・部屋に閉じこもって)読みはじめたら、「この編集、好みじゃない」となって読み通せなかった大人気小説があります。
読点問題の作家さんも、かつては大好きだったのです。その時点までの作品、大半は読んでいたと思います。
なのに、どの本だったかで気づいてしまった…。
その作家さんが打つ読点のリズムと、わたしの「読むリズム」が合わない。
「このテンはこっちに打つべきじゃないの?」
みたいな赤ペンチェック※をしたくなるのです、いちいち。
疲れる……
(※ わたし、実は、添削にもゲラチェックにも、赤ペンや朱通しは使いません。消せないから)
この違和感と疲労感をどう説明すれば……?
歌っているときに、まったく関係ないところで手拍子される感じ?
吸ってる息を途中で吐かないといけない感じ?
うまく言葉にできないのだけど。
大したこだわりを持たないヤツだ、と自分のことを思っているんです、普段。
(そのことを「カッコ悪い」と思う…コンプレックスでさえあるんです)
でも、こうして列記してみると、こだわる…というより融通きかんヤツって感じですね。
ちなみに、わたしは「読点多め」だな(書いているときについ打ってしまう)と気づいて以来、読み返してはテンを消しています。
もっと減らせるかもしれない…とか考えている程度には、こだわりがあるのかも。