実家はいわゆる「町工場」みたいなものを営んでおります。
このたび創業20年を迎えました。
(つまり、わたしは20年前に「社長の娘」になったの)
実家は、と書きましたが、すでに妹の夫に代替わりしているので正確な表現ではないですね。
創業した父は引退状態ですが(社長から会長に、みたいな)母はまだ現役で「事務員」をしております。
OLというか、老Lというか…。
で。
先日妹に聞いたら、Excelとか使ってるんですって、母が。
なにそれー、わたしなんか確定申告前に「足し算」に使うだけなのに?
ナントカ関数とか扱えるらしい。
いや、わたし、その「ナントカ」や「関数」がわかりません。
全然裕福ではない核家族(社長になる前の父は営業マン)育ちで、両親は共働きで、わたしは「カギっ子」でした。
つまり、母は、ずーーっと働いているわけで。
わたし自身は「子どもが学校から帰ったら家にいるお母さん(そんな家庭)」に、ちょっと憧れていました。
(ちなみに夫の母は専業主婦。たぶん夫に「妻も働け」とはいわれなかったと思う)
でも、「専業主婦に、おれはなる!」という心の誓い(?)もないまま、童話を書くことで「お小遣い稼ぎ」をしてしまって……
結局「家にはいるけど、心ここにあらずなお母さん」でした。
(在宅ワーカーと呼んでもいいけど、脳内は異世界…)
基本「働きもの」の人間が働かざるを得ない状況に置かれると、60を過ぎてからでもパソコンが使えるようになり、80代でもExcelと向き合えるのだな。
わたし自身は「隠居老人に、おれはなる!」(60になったら定年だぞ、仕事をやめるぞーの意)としょっちゅう吠えていますが、母の遺伝子が……ねぇ。
命(健康)とチャンスがあったら、何らかの形で仕事は続けているかもしれません。
むむー。