「あなたはどんなふうに童話を書いているのですか?」
受講生さんから、このような質問をされることがあります。
発する方によって問われ方(言葉の選び方)のバリエーションはいろいろですが、ざっくりまとめれば上記になるのです。
Q&Aは大好き。
聞かれるたびに喜々として※回答します。
(※ 自己顕示欲の暴走?)
最近、そのような質問を受けて、回答の過程で気づいたことが。
「この質問、どう答えればいいかなー、たいてい『自然に』できあがっちゃうもんなー」
と思っていたのですが、作品によってはけっこう細かい工程があるというか……取捨選択みたいなことをしているようです。
ちょっと前に書いた作品……
「依頼時の条件がAだから、舞台をBに設定して主人公はCに決め、発表媒体がDだから、Cにふりかかる試練(障害)はEが適当で、Eの解決を結末とするなら、Cの性格設定はFでなくては…」
こんな流れでできあがった(それがをはっきり意識できた)ものがあるのです。
ほんと、最後の最後までこんな感じで作りました。
このように「完成に至る選択の道筋」が解説できるのは(わたしには)めずらしいことなので、またいつか質問を受けたときのために、ひとつの回答パターンとして整理しておこうかな、なんて思っているところです。
常に高いクオリティを保てる作家さんは、いつでもこうして「流れ」をたどり、さらに深い階層まで計算をしているのかもしれません。
わたしもある程度まではしているのかもしれないけど、無意識みたいだし。
無意識ってことは意識できてないわけで。
だから、「うん、考えてるうちにパーッとできちゃった」みたく思っている……
Q&Aは大好きです。
質問内容で、その受講生さんのことがわかることも多々、ですしね。
(そんなことを気にしてるの? いらんいらん、みたいなこともよくありますョ)
だから、Q&Aを大事にしてる……つもり。
でも、回答することで「自分」が見えてくることがあるから、Q&Aが好きなのかもしれません。
(いや、「おれの話を聞け」的な欲に過ぎないのかもしれないけども)