以前からよくお話をしていることだけれど、デビューするときにいただいた、
「これからはノーと言ってはいけません(仕事は断らないこと)」
というアドバイスを、この20年、わたしはできるかぎり守ってきました。
(依頼を断った記憶は2回しかない。そのうちの1回は時間的な理由で作品を。もう1回は評論的なもので、能力を理由に)←記憶にないだけだったりして…
アドバイスを受けた当時は、
「そうか(まだ新人なのに)(仕事を選り好みして)断るようなヤツは生意気だと思われて二度と依頼が来ないんだな」
と考えてました。
これはこれで「一理ある」のでしょうけど…今はちょっと違うな、解釈が。
これまでのすべてのことが、順を追って起こってきたように、わたしは感じています。
Aという仕事をしたので、それを見た方からBという仕事に誘われ、BをこなしたことでCと縁ができる……というように。
ずっとそうなってきたから、もう体感的に、
「Cのあとに来たDは断ってはいけない」
ってなるのです。
ここで途切れさせたら、その次のEは来ないだろうって。
だから「ノーと言わない」のです。
もちろん、能力的に無理なものを引き受けて「やってみたけどできませんでした」は通りませんから、そのときはお断りすると思います。
でも、こうしてAから順の流れを作ってくると、できない依頼は来ない気がする…。
(依頼してくださる側がわたしのこれまでの仕事を見て「これはgotomiwaならできる」「gotomiwaにやらせろ」みたいに判断される、そんな理由もあるでしょう)
自分がこんなふうだから、わたしは人に対してもそんなアドバイスをしてしまうのです。
「Aという縁ができてBという仕事をしたんだから、Bがもたらした『C』はチャンスととらえて受けるべき」(そうすれば「D」が来る可能性が高まるんだよ)
そんなふうに。
今まさに身近な人がその流れの「Bポイント」にいるので、「乗れ乗れ」といっているところです。
飽きっぽいわたしが20年続けたうえでの「結論」なんだから、このくらいのことはいってもいい、よね?
わたしの(勝手に呼んでる)「公式デビュー日」は2000年12月25日です。
あと2か月!