父が治療を受ける病院に行き、入口に向かいながら不織布のマスクをつけた。
入口を通り(検温あり)、ロビーを抜け、「ああ、わたしのほうが早く来たんだな」とわかって、ベンチに座って待った。
何気なくあごに触れたらワイヤーの感触。
「あ、この新しいマスク、あごにもワイヤーがあるんだな。密着度が上がるんだな」
と納得して、鼻に触れたら……ワイヤーがなかった。
天地さかさまだった。
朝、資源ごみを集めて出すときに、指先を傷つけた。
原因不明。カンヅメの空き缶(蓋など鋭いし)のせいかもしれない。
小さな傷なのだけれど、「ささくれ」みたいに皮が浮いているぶん、それを逆立てるように何かが触れると痛い。
夕家事の前に、傷をカバーするために絆創膏を巻いた。
中指に。
巻いてしまってから違和感に気づいたけど……傷があるのはお隣さん。
薬指だよ。
ひとつひとつは笑って済ませてもいいことかもしれないけれど。
半日もたたないうちに2件。
だから、わたしは凹です。