先月あたりから、選考、添削、合評……という仕事が続いていました。
わたしはひたすら「読む人」でした。
そういう仕事自体はこの先も続くのですが……今日は久しぶりに「書く人」に戻っています。
つまり、「読む仕事」を一日お休みするってことですけど。
昨日、日本児童文学者協会のリモートイベントがありました。
若い会員さんに向けたもので、同じ年代の作家である、こまつあやこさんに、デビュー作のことなどをお聞きする、という勉強会です。
(レポートは今後、協会サイトにあがる予定。そのときは公式twitterで告知があるはずです。興味ある方はのぞいてみてください)
わたしは、裏方として参加させていただいたのですが(見事に役に立たなかったのですが)、こまつさんのお話を伺っていたら、なつかしく思うことがあったり、「あ、わたしもわたしも」とうれしくなることがあったりして、終わってから、
「書きたくなった」
のでした。
以前もお話ししたと思うのだけど、わたしは「読む仕事」をしていると書けません。
容量の小さい脳内が人さまの作品世界でいっぱいになり、流れる文章が講評ばかりになるからですが、同時に、
「そっちのほうが大事なんだから、自分のことを考えているなんて、いけないことだ」
みたいなプチ罪悪感があるのです。
あくまでも、プチですけど。←てへ。
で、「自分の世界」を封印してしまう。
こまつさんも、司書としてのお仕事をされながら作品を書かれているのです。
わたしも「読む仕事」をしながら書く、ということができるかもしれません。
まぁ、わざわざ「今日は読むのを休みます」と自分に(ブログでも)宣言しないといけないくらい、切り替えにエネルギーを使うのですが……
これがサクッとできるようになれば、毎日「書く時間」を設けたりもできるのでしょうが……
今すぐできないことをグチグチ言うのは一種のないものねだりなので、とにかく、今日はやってみる! それだけです。
実際、ひと月以上ぶりに原稿に戻ったら、ちょっと手を入れるだけで楽しかったし、手を入れた分よくなったのがわかるので、うれしいです。
こまつさん、よいきっかけを、ありがとうございました。
こまつさんのデビュー作のタイトルは、マレーシアの言葉で「5・7・5・7・7」。
この数字でおわかりのように、短歌が重要な小道具(とは呼ばないですね)になっています。
以下では、試し読みもできますよ。