「天赦日」「一粒万倍日」「寅の日」が重なった3月31日、新しい財布を使いはじめました。
実はもうひとつ、この日ゆえにしたことがあります。
「決断」です。
大げさだけど……。
価格的問題ではなく「体積」の面で、わたしには大きな、勇気の要る買い物でした。
ベッドを買ったんです。
31日に。
届いたのは4月に入ってからですけど。
ベッドで寝る生活は、独身時代以来。
つまり、約30年ぶりです。
今の家に「お嫁」に来てから、パソコンデスクは新婚時代のキッチンカウンター……ってほど、わたしは「ありあわせの家具」で暮らしています。
添削の作業に使う机は夫のだったり、リモートのとき使う机は娘が残していったものだったり。
本棚は夫の兄が使っていたものとか、ご近所にいただいたものとか。
そのせいかな、30年近く暮らしている家なのに、未だに間借り人みたいな感覚しかありません。
住所的には「自分の家」だけど、入ったことがない場所も開けたことがない扉(物入れ)もあるくらい。
だけど、ある日、思いついてしまったのです。
「年を取ったら(体が衰えたら)寝るのはベッドでなくちゃ」
布団から「立ち上がる」って、案外むずかしいことです。
若い方には、実感しにくいかもしれないけど。
この先の安全安心を考えて、わたしもベッドに寝よう……と思ったのだけど、何しろ「気分は間借り人」ですから、かさばるものを買うのはためらっていました。
(ちなみに夫は独身時代からの自分のベッド、義母も亡き義父のベッドに寝ています)
それでも、3月31日に心変わり(?)しました。
「年を取ったらベッド」
これから若返ることは絶対にないんですからね。
どんなベッドを買ったのかはナイショにしておきますが、わたしにとっては理想的なものです。
安くて、シンプルで、頑丈。
これ以上年を取ったら無理かもだけど、今のわたしなら、ひとりで運べるんですよ。
(届いたときも、ひとりで2階にあげました)←がんばった!
ベッドに寝ようかな…と話していた娘に「買った」とLINEしたら、返信は「おめでとう」でした。
うん、この決断はめでたいね!