「ベッドに入る」という表現が、なんとなく照れくさくて。
(三十余年ぶりの)ベッド生活がたった半月間という未熟者のわたしなんかが、そんなこといっていいのかな、なんて思ってしまって。
で、「布団に入る」と書いたりしています。
ベッド(と呼ばれる本体)の上にはお布団類があるわけなので、それでいいのですが。
ベッド生活、慣れてきました。
慣れる、なんていうと「落ちないようになったのか」とか思われそうですが、もちろん落ちたことも落ちそうになったこともなく。
起き上がるときに「畳の上だったころ」と間違えた、とか、そんなこともなく。
就寝に関しては、初日から何の違和感もなかったんです。
でも、夜しか使えなかった(さわれなかった、といってもいい)。
昼間、腰かけるとか、そういうこともできなかった。
お昼寝も、これまでどおり夫のベッドを借りていた(「自分のがあるじゃん」と呆れられながら)。
「使ったらもったいないもん」と思っていた……(わりと真面目に)。
半月たって、やっとお昼寝ができました(緊張のせいか、足裏が攣ってすぐ起きたけど)。
腰かけて、本を読んだりもしてみました。
安くて質素なわりに頑丈で(このわたしが)寝ても座っても軋み音さえしないベッドです。
なのに、トランプやコインで作ったタワーであるかのように、そっと近づいて、そっと横になるという状況が今も続いています。
なんでや。