「お母さん童話作家」はいっぱいいるから、誰を思い浮かべればいいかわからないけれど、わたしの中で、「お父さん童話作家」として真っ先に浮かぶのは、はらまさかずさんなのです。
いや、唯一浮かぶのは、といってもいいかも。
お子さんのいる男性童話作家が何人、何十人、何百人いても「お父さん童話作家」といわれたら、「はらさん」と答えそうな気がします。
そんなはらさんが、新刊をお贈りくださいました。
どうもありがとうございました。
頭の中に、誰かの(つまり受講生さんの)作品が入っていないときに読もう、と思っていたら……半月くらいたってしまって……申し訳ありません。
この本を手に取ったときに思ったのは、
「童話作家志望の方々の中には、こういう本を出したいと夢見る人がかなりいるだろうなぁ」
でした。
まず、わたしが思いました。
いいなぁ、これ。
新しい本なのに「子どものころに読んだっけ」みたいな気持ちにもなります。
誤解を恐れて言いますけれど、それは「古い」とか、(否定的講評の常套句のひとつである)「どこかで読んだような話」とか、そういう意味ではありません。
普遍性がある、といえばいいのかな。
お話も、挿絵も、装丁も、この先も古びないと思うのです。いいなぁ。
中身は写真に撮れません。
どこかでお見かけの際は、手に取ってみてください。
そのときは、物語を楽しむだけじゃなく、登場しない人物(動物ですが)が、さりげなく挿絵に描きこまれているのを探してくださいね。
(「つまらないこと」がメインのブログでご紹介するなんて、やっぱり誤解を招きそうですが……もちろん「つまらないこと」以外の記事だって書くんですよ)
(ご参考に)