尾張地方の方なら、写真の場所がどこなのか、ご存じではないかと思います。
(わが家では「エアポ」と呼んでいます)
セントレアができるまで国際空港だった、今の県営名古屋空港(国内線のみ)。
空いたターミナルがショッピングモールになり、シネコンも併設されています。
何度、ここに映画を観に行ったことか。
平日の昼間に自転車で。
あるいはレイトショーに家族と。
「TIGER&BUNNY」も「オデッセイ」も「ボヘミアン・ラプソディ」も……くりかえし観た近年の映画の大半は、ここで。
通ったと表現してもいいくらい。
(一回だけど)「電人ザボーガー」とかも観にいったよね。
でも、新型コロナウイルスがやってきてから、わたしは一度も映画館に行ってない気がする……たぶん、行ってないです……。
昨日、久しぶりに「エアポ」で買い物をして、ふと考えてしまった。
コロナ禍が去ったとき、わたしは映画を観に来るのだろうかって。
自転車をブイブイ漕いで。
(レイトショーはコロナに関係なく避けるかも。深夜に帰宅して寝ると、翌日がつらいので)
コロナのために外出を避けているあいだに、わたしはどんどん老人になっていくし。
新作や準新作をネット配信で観る(レンタルする)「くせ」もついてしまった……
フードコートを歩きながら、
朝イチの映画を観てから、ここでひとりでお昼を食べたり、レイトショーの前に家族とアイスクリームを食べたりしたっけなぁ。
と、なつかしんでいたら、「そんな日々はもう戻らない」という確信みたいなものが浮かんできたのでした。
体力、気力は衰えるし、そもそもロードショーへの興味も薄れる一方だ、と。
コロナ後、わたしは以前のようには上京しないだろう、と、すでに予想しています。
リモートですむものはリモートを選ぶし、現地に行ったほうがいいもの(以前なら二つ返事で行っていたもの)は断わるようになると思う。
行くべきものだけ、行く感じ。
パーティーで会った人に「え、愛知の方なんですか?」と驚かれるほど、しょっちゅう東京に出没していたわたしも、レアキャラ(?)になります。
上京とか映画とかのように「コロナ以前には戻らないもの」が、この先いくつも見つかるんじゃないかな。
そんなことを「エアポ」で考えたのでした。
(お隣の空港ビルはワクチンの集団接種会場。あちこちに看板が出ていましたよ)