……ですって。
「100万円あったら」何に使う? ってことですね。
わたし、若いころからこの手の質問にちゃんと答えられたことがないのです。
学生時代、バイト先でパートのおばさま方に、
「バイト代を貯めて、何をするの?」
って聞かれたけれど、まともに答えられなかったなぁ。
生活費の補助、くらいの考えしかなくて(親元を離れて、仕送りを受けていたので)。
家も建ててない(実家も婚家も、建てたのは親)、車がほしいわけでもない(筋金入りのペーパードライバー)、コロナ前だって海外旅行に行こうとか思わなかった(添削講座の締切どうすんの? みたいな考えが先に来る)……いわゆる「大きな買い物」っていうのに縁がないのです。
そのぶん、ちょびちょび使ってるんでしょうね。
すごくお金が貯まっている! ってこともないから。
今、100万円が余分にあったら、娘に、
「大学院出るまでは、どうにかなりそう(なので安心して研究に励むように)」
みたいなことをいって終わってしまいそうな気がする。
むかしのバイト先のおばさま方が聞いたら、「夢がないわねぇ」って、また言われてしまうかなー。
でも、わたしの夢は日常生活をゆるゆるだらだら楽しむことだから、自分や家族のために必死でダブルワークせねば! みたいにならないなら、十分なのです。
・・・
最近、先月の仕事の報酬の通知をいただいて、かつてない金額にびっくりしたところだったので、つい、「今月のお題」に目が行ってしまったのかもしれません。
童話を書きたい人、書こうと思いつく人がいっぱいいて、わたしに作品を預けてくださって……というのは、わたしにとっては心からありがたく、幸せなこと。
この仕事を続けるためにも、「健康で文化的でゆるゆるな最低限度の生活」(憲法第25条+α)が大事なのです。
日常を愛するわたしは目の前にポンと100万円が現れても、「ほんじゃ、定期にでもしとこか」って銀行に行くか、生活費用の通帳に入れて「いつもより多めにポチっております~(染之助・染太郎)」って本を買っちゃうか……そんな程度なんだろうなぁ。
夢がない、かなぁ。