9時から4時まで

夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

I'm not 校閲さん

作品添削の仕事をしていると、事実・現実をもとにした作品(記述)に出会うことがあります。

(わたしの通信講座には「実在の土地を舞台にしてください」という課題もあり、出会う率は高めです)

 

作品の内容に関わってくるなど、気になる記述は、正しいのかどうか調べてみます。

といっても、ネットで検索するくらいですけど。

 

ネットでは、うまく情報が見つからないこともあります。

その記述の正確さが作品全体に影響しそうなのに調べきれなくて、

「わたし、○○出版社の校閲部のゴトウ、じゃないもんなー(くすん)」

と肩を落とすことも……。

 「添削講師です」って先方に事情を話して真偽を問い合わせる……というのは、さすがにやりすぎだと思うので。

 

そういうときは素直に、作者さんに疑念を伝えます。

「これ、(作中の重要ポイントだけど)事実ですか?」

みたいに書き込みをしてお返しするのです。

 

ほかに、ときどき調べるのは理科的なこと。

「舞台を○○地方に想定しているのなら、この季節、この時刻にはまだ日が昇ってないよ、暗いよ(とっくに日が昇ってるよ、明るいよ)」

「真夏にこの植物は、こんなに茂っているっけ?」

「この速度で歩いたら、もっと先まで行けるのでは?」(←「算数」かしら)

などなど。

 

 常に校閲さんの真似事をしているわけではありません。

でも、お話の展開に影響したり、「この設定は名誉棄損にならないかな?(実在する関係者に影響が出かねない)」と不安になったりするときは、やっぱり調べてしまうのでした。

 

「人の作中のミス(や不自然さ)には気づけるけれど、わたし自身も作中でやってるんだろうなぁ」

なんて内心苦笑いしつつ、ね(^^ゞ