こんにちは、gotomiwaです。
作品を読ませてくださり、ありがとうございました。
内容に触れる前に、添えてくださったお便りへのお返事を書きますね。
「佳作でした」ですか……。
がっかりするお気持ち、わかります。
トップ(大賞)との差は大きいですよね。
公募時代、わたしも「佳作」が多かったです。
自分のことを「佳作コレクター」と呼び、「佳作を10個取ったら、合わせ技一本で大賞扱いにしてくれないかな」なんてよく愚痴っていたこと……当時の友人たちは覚えているかもしれません。
もちろん「辞め時」はあると思います。
志したすべての人が作家になる夢をかなえているわけではないし、デビューした人の大半は10年後には残っていないといわれている(まぁ、実際にそうです)世界です。
でも、
「作家でいるのはあきらめなかった人だけ」
という証言もありますよ。
童話なら書けそうと思って書きはじめたあなたも、すでに知っていますよね。
5枚の原稿用紙を「意味ある文章」で埋めるだけでもたいへんだってこと。
一等賞じゃないとしても完走できた。
それどころか入賞もできた。
そのことにも、一度は目を向けてあげてはどうでしょう。
それは「偶然できたこと」じゃないでしょう?
「才能」という言葉を安易に使いたくはないですが、ある程度は、何かしらの「そういう能力」があなたの中で働いていると思いませんか?
鉄棒にぶらさがってみた……そうしたらたまたま足が振り上がって大車輪ができた……体をひねりながら飛んで、ピシッと着地できた……そんな経験、あります?
たまたま原稿用紙に(今ならパソコンに)向かったら童話が書けていた……なんてこと、ないと思うんですけど、どうでしょう。
「童話が書けた」というだけでも「すごい」と思いますが、それを読んだ人(選考委員ですね)が「いいね!」といった……たったひとりかもしれないけど「いいね!」といってくれた……あなたが書いた2000文字を読んで、ですよ?
それってすごくない?(平成の女子高生ふうに読んでください)
はい、「まぐれ」かもしれません。
ですが、まぎれもなくあなたが書いたのです。
トップを獲るために身につけるべき能力が10あるとして、そのうち5か6くらいまでは備わってるんじゃないですか?
逆上がりがすいすいできるから、大車輪に結びつくんじゃないでしょうか。
なら、残りの4か5を「どうするか」では?
もちろん、その「残り」のほうが得るのはしんどそうです。
それでも、どうしても得られないとわかった時点であきらめても遅くないと思うのです。
だって、あなたはまだその4か5を「どうにかしよう」と考えてもいないでしょう?
と、わたしは思いますので、その4か5をどうにかするために、今回の作品について書かせていただきます。
(以下略)