電子書籍の……これ、なんていうのでしたっけ? 印税じゃないよね、利用料?
売上(?)の一部(著者がいただける分)の振込がありました。
思いがけない金額でびっくり。
(といっても、わたしの場合、何十万とかにはなりません)
電子書籍「以前」なら、絶版(品切れ重版未定)になったら、あとは古書店か図書館でしか手に取ってもらうことはできず、いずれも作者に何らかのお金が入ることはありません。
電子にしていただいたおかげで、現役で「読まれている」……と、レポート(売上の明細みたいなもの)を読んで実感できるのです。
ありがたいことです。
ずっと、報告しそびれていました。
今年、わたしの「Hシリーズ(全3巻)」の3巻目を電子書籍にしていただきました。
今までずっと、1巻(Hは人のためならず)と2巻(Hは寝て待て)しかなかったんです。
この3巻は、幸運なのか不遇なのか、わたしにもうまくいえないのだけど、東北の震災の直後(2011年4月)に出ました。
紙がなくなって出版予定を変えざるを得なくなっている時期ですから、予定どおり本になったことはうれしかったのですが……。
世の中の状況(打ち合わせで上京しても駅が暗かったりしていたなぁ)のせいばかりではなく、内容から見て、あまりPRできませんでした。
「Hシリーズ」は名古屋が舞台。
物語の土台になっているのが東海豪雨(2000年)だからです。
津波と洪水は……ベツモノです。
でも、あの直後に「溺れる物語」のことは口にできなくて……。
その後、わりと早く電子になっていた1と2を誰かが買ってくださっていることは毎年のレポートでわかっていました。
「3」がない……。
それも(1と2を)読んでくださった方に申し訳ないと思って、何年か迷った末(えぇ、何年もぐずぐず考えていたのです、ごめんなさい)今年、思い切って、
「3も電子にできませんか?」
と問い合わせてみたのでした。
版元さんはすんなりOK(手続き)してくださって、5月、無事に電子になったのですが……
今年も、豪雨や台風で水の被害が出るニュースは頻繁にあり、
「東海豪雨の話なんですよ」
というタイミングがつかめなくて、とうとう年末に……
今だって豪雪のニュースとか、ある意味「水害」なんだし、平気で「こんな話なんですよー」とか言えないのですが……
電子にしてくださった感謝を示すためにも、お知らせします。