kindleの月替わりセールに、作るお手伝いをさせていただいた本が入っていました。
「おお、なつかしい」
クリックしたら「あなたはこれを買っていますよ」という表示が出て、「そういえば、そうか」となった……(もちろん、刊行当時に紙の本も手にしています)。
デビューから20年を超えて、一応、「児童小説家です」とか「童話作家です」とか自分を紹介してきたけれど、そういう業界の端っこにいるとしか思えませんでしたし、結局、辺境の住人として落ち着いてしまった感じです。
業界外にその証しを残せたのは、幸せなことかも。
ああ、冒頭から脱線してる。
本当は、kindleの「日替わりセール」の話をしたかったんです……先月から。
確定申告のために書籍関係の支出を確認してみて初めて、ほんと、今更ですが、kindleの日替わりセールって、多くの本が499円であることに気づいたのです。
(「気づいたのです」というのもはずかしい「今更」っぷり)
もっともっと安いような気がしていました。
もちろん、元の価格から見たら十分安いんですけども……ちょっとした興味でホイホイ買っていたら、あっというまに書籍費がふくれあがってしまうのだな……
三次元的物体(紙の本)を増やさないことを目標にしているのですが、そのぶん余計に「kindleならええやろ」な気分になっていたらしいです。
積んドルになっちゃうことも多いのだから「ホイホイ」はやめよう……と、書籍費の計算をしながら深く反省した3月でした。
「作家業」から「講師業」へのシフトを試みようと試みている(まわりくどい)わたしですが、自分が進む方向が業界の中心部じゃなく辺境周辺(たまに片足を出す)なのは10年前にははじまっていたのだなぁと、改めてしみじみする4月のセールです。
わたしはこれから、どこに行くのかなぁ。