この言葉を初めてネット上で知ったのは、数か月前?
ブログだったか動画だったか……。
知ったとき、非常に庶民的な心当たりがあり、「そうだよなー」と思ったのです。
庶民的な……というのは、
「鎌倉幕府は、いい国(1192年)を作ろうと思ったからできたのではない」とか。
「冥王星が惑星じゃないとすると、セーラープルートの立場は……?」とか。
そういう話題が同世代の間で出るようになったからです。
確かに、子ども時代に覚えたことは記憶に深く残っています。
小学校の校歌を、とりあえず(1番はちゃんと)歌えるし。
古文の暗唱が、ちょっとできてしまうことがあるもの。
「くまがえなみだをおさえてもうしけるはたすけまいらせんとはぞんじそうらえどもみかたのぐんびょううんかのごとくそうろうよものがれさせたまわじ」
覚えていてもいいことはあるけれど、知識を入れ替えなくてはいけないこともある。
わたしは最近、「わたしのデビュー当時はね」みたいなことをむやみに語らなくなりました。
だって、「昭和はよかった」みたいな感じになっちゃうもの(デビューは平成です)。
あるいは、「わたしの若いころはね」って枕詞をつけたがる、お局というか、姑というか……。
大事なのは「今」だ。
「今」から続く「未来」だ。
知識や思考方法がアップデートできないと、わたしは本物の、取り返しのつかない老婆になってしまう(いや、確かに老婆だけども)。
そう思っていたころ、新聞で広告を見つけたので、この本を読みました。
ビジネスマン向けの本ゆえ、わたしに直接響いた……とは言いづらいのだけど、「アンラーン」という言葉(概念?)を胸に定着させてくれた、と思います。