受講生の方から「アイデアが出ないとき、どうすれば?」みたいなご質問をいただく際の、わたしの定番の回答のひとつは、これです。
「とことん考え、考えて考えて、考え抜いてから、一度忘れてください」
忘れたら、その空白地帯に向けて、アイデアは降ってくる(湧いてくる)というのが実感だからです。
(ちなみに、大御所の作家さんも同じようなことをおっしゃっているので、gotomiwaオリジナルの回答というわけではなく、gotomiwaの経験と実感をお話ししているにすぎません)
この何日か、「書きたい※」と思うものがあって、でも「とっかかり」が見つからなくて、悶々としていました。
(※「童話」とか「エッセイ」とか。ジャンル的なものだと思ってください)
目が覚めたら、午前2時でした。
草木も眠る丑三つ時。
ウソだね。
こんな熱帯夜じゃ、草木は不眠、幽霊も蒸発(成仏?)するね。
ぼんやりとたわいないことを考えていたら、降ってきた。
降ってきた、どころじゃない……脳内でパパパパパッと文章が組み上がってしまった。
全体の半分……前半だけだけれど。
これ、どうしよう。
頭を抱えたい気分。
音声入力でぼそぼそとスマホにメモするか、起きだしてパソコンに向かうか。
少し迷ったけど、どうせ目が冴えるだろうと思い、パソコンを選択。
いつもなら真っ先にするメールチェック等もすっ飛ばして、ひたすら頭の中のものをパソコンに移していきました。
熱いぜ。
情熱の熱帯夜(意味不明)。←テンションが変
前半だけ……だったけど、書きはじめたら少しずつ後半も見えてきて(これも「作業興奮」というのかしら)どうにか「結び」までたどり着きました。
(初稿に過ぎないので、完成は少し先です)
降ってきたものをしっかりつかまえて、パソコン内に放てた(保存できた)ことが、単純にうれしいです。
(キャッチ&リリースですね!)←違います!
何日も「書きたい」と思っていたのに何も出てこなくて、「忘れた」のか「あきらめた」のか、自分でもわからない状態だったとはいえ……。
「考えている最中には降ってこない」という体験談は増えました。
これは同時に「書き出せば、さらに先に進む」という体験談でもあるので、いつか機会があったら、受講生さんへの回答に使おうと思います。
手を動かすことも大事よ! って。