今週のお題「マイルーティン」
ですって。
むかし住んでいた町では、午後5時にチャイムが鳴りました。
「遠き山に日は落ちて」のメロディでした。
(「家路」というタイトルのほうが有名? 「新世界より」の中のメロディです)
今、「老後」の暮らしを想うたび、「やめたい」と思っていることがあるんです。
30年あまり続けた、
「午後5時になったら夕食の支度をはじめる」
という「嫁」としての習慣です。
いえ、この先も夕食は作るでしょうし、それは午後5時にはじめるかもしれない……。
でも、ほとんど強迫観念的になっている状態を「やめたい」のです。
ホットクック等でおかずを仕込み、炊飯器の予約をしてあっても、午後5時になるとキッチンに行かずにいられない(行かないといけない気がしてしまう)。
出張等で遠くに出かけているとき……たとえばパーティーの最中でも、「あ、5時だ」と考えてしまう。
ひどいときは、家に帰らねば、という気持ちになることさえある……まさに「家路」……。
それが、いやなんです。
つらいんです。
5時に作りはじめて、6時には夕食……という規則正しい生活が、わたしと家族の健康を守ってくれている、とは思う……(6時に夕食なら9時に寝ても、胃に負担はないし)。
だから、これからも同じように暮らすと思うけど……もっともっと老女化して、ひとり暮らしになったとしても、「あ、5時だ」ってそわそわするんだろうなって考えると……。
囚われの気分です。
これ、消えないのかなぁ……。
ところで、はい、わたしの夕食の調理時間は毎日1時間です。
そのくらいの時間でできるものしか作らない、ともいえるけど(無水カレーとかおでんみたいに長くかかるものは早い時間から仕込みます)たまに……ごくたまに……「料理の鉄人」に出演してる気分になることもあります。
脳内に、あの曲が流れるわ……
えぇ、気分だけです。
鉄人と呼ぶには、脆弱すぎる料理力なので。