引き出しの奥から、なつかしいものが出てきました。
写真を撮ってみると……なんというか……ちょっとキモチワルイ感じなんですけど。
つづり紐です。
書類にパンチで穴をあけて、これで束ねたりします。
先っぽが接着剤的なもので硬くなっていて、穴を通しやすくなっているのです。
昭和なドラマなんかでは、よく見られたかも。
腕カバーとセットで。
庶務課でも社史編纂室でもないわたしの手元にこれがあるのは、公募時代の名残です。
原稿用紙の右端、または右上に穴をあけて、つづり紐でしっかりくくって応募する……そんな時代があったのです。
(そういえば、「右上」用に、ひとつ穴のパンチも持ってたわ……)
短い作品でも、つづり紐の利用が多かった気がします。
ホチキスで綴じると針をはずすのがたいへんだから。
(応募原稿はコピーして選考委員に配布、という場合もあるので、がちがちに綴じられていると主催者が困るのです)
今でも、そのように応募することはあるのかな。
もしかしたら、ダブルクリップのほうがよく使われるのかもしれません。
そういうことがわからなくなってる……公募時代は遠くなりにけり、ですね。
選考委員として、今でも「応募原稿」を手にする機会はあるのですが、それは「なま」の状態じゃないからなぁ。
つづり紐で綴じられた原稿は、久しく見ていないのです。
「こんなん、過去の遺物とちゃうの?」
と思って検索したら、今でも普通に売られていました。
ほぼ「業務用」でした……っていうか、もともと「家庭用」じゃないですよね、これ(^^ゞ
原稿用紙(コピー用紙)がいっぱいある(創作好きな人のいる)家庭用のつづり紐、という感じかしら?