「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キース)を買ったのは、高校時代。
そのために梅田まで行った記憶がある(当時、大阪府民だった)。
10代のわたしにとってはそれなりの冒険だったはず……距離的にも「本の価格」的にも。←ハードカバーしかなかった
その本はとうに手元からなくなっているので、文庫版を注文してみた。
今度は、Amazonで。
文庫本というのは(昔のイメージだと)3桁で買える本、だったのだけれど、今はそんなこともなく……。
当時の単行本と、あまり価格差がないのではないかしら?
それは仕方ないか……(はい、拙著も値上がりしています)。
実は、「アルジャーノン」のことを思い出したのは、「忘却バッテリー」という野球アニメ(←ざっくりした説明)を見たからだった。
長くなるからこちらの作品については「いずれ機会があれば」とさせていただくけれども、ワンクール12話の中盤くらいに、パッと見は笑えるけれど、気がつくとゾッとしている(個人の感想です)流れがあって、
「アルジャーノンみたい!」
と思ってしまったのだ(正確には、語り手である「チャーリィみたい」)。
このアニメを激推ししてきた娘に「アルジャーノン、知ってる?」と聞いたら、知らない(読んでない)とのこと。
そうか、ファンの会話で「チャーリィかよ」みたいなツッコミは(あるかもしれないけど)多くはないのかな。
それはともかく、上記の理由で最近のわたしの頭の中には「アルジャーノン」のことが(チャーリィのことが)漂っていたわけで……。
そんな折、朝刊の投書欄で目に飛び込んできたのが、その「アルジャーノン」だったのです。
びっくり。
だって、いま再ブームとか、そういうのじゃないでしょう?
ほんの数日のうちに、このタイトルに出会うとは思ってもいなかったなー。
これはやっぱり、また手に取るべきなのだと思って、Amazonに出かけた次第。
kindle版でもよかったけど、いずれ娘に貸そうと思って、紙のにしました。
投稿の一部しか撮影しなかったので、どこのどんな方なのかわからないのだけど、この娘さんは「アルジャーノン」を楽しんでいるかな、どんな感想を持っているかな、気になります。
余談。
わたしの高校時代に「アニメージュ」が創刊された。
そのころまで「アニメ」という略称はあまり聞かなくて、「アニメーション」といえばディズニーの「ファンタジア」みたいなものって感じ。
テレビで放送されるのは「テレビ漫画」などと呼ばれ、「子どもが見るもの」だった。
わたしは「テレビ漫画(テレビアニメ)」が好きだったけど、そのころの「大人たち」がいうことに反発しつつも、いずれ「卒業」するのかも……という思いは持っていた……持っていたのだと思う。
だって今、「この年でも普通にアニメが楽しい!」と、ついつい考えてしまうから。
「この年でも……」になるのは、「いつかは卒業」という刷り込みがまだ有効だってことだよね。
効果が持続するわね、若い脳に設置された「大人の言葉」って┐(´∀`)┌ヤレヤレ