「今年買ってよかったもの」というのがブログのお題ですが、今回の記事は今年出会ってよかった人……かな。
って、不遜な表現に見えますか? すみません。
でも、そんな感じ。
その人のことを考えていたら(←恋じゃないです)池田理代子さんの「47歳の音大生日記」という本のことを思い出しました。
以前も何度か話題にしています。
漫画家として成功している彼女が47歳にして声楽家を目指し、音大に入って……そのときのことを書いた本なのですが、そこに書かれている、
「プロというものはアマチュアの延長なのではなくて、始めからプロとアマチュアは登る山が違うのだ」
というフレーズが非常に衝撃的で、そこだけを覚えているほどなのです。
(前後も読まないとこの文の意図はわからないと思いますが)
公募中毒だったわたしはデビュー当時、先生に、
「デビューするのに賞状は20枚も要りません」
と笑われたことがあります(この話も何度か書いてます。厳密に数えると賞状は21枚くらい持ってます)。
賞状の数はともかく、「プロを目指します」と宣言してから(デビューが決まる数年前のことです)わたしは「登る山」を変えたのだ、と思っていたのです。
確かに「志を持ち、行動を変えた」感覚はあったので。
だけど……そうじゃないのかも。
童話を書く以前から(ほかのジャンルの創作をしていた当時から)……わたしは「生産者」のサイドにいたような気がするのです。
(技術も志も何もないくせに! 何もないころから!)←今も、ない。
「生産者」という言葉を使ったのは、児童文学の世界でたくさんの書き手さんに会ってきて、「消費者」だなと感じる方があることに気づいたからです。
新人賞に挑戦しているのに(プロになりたいのに)言動が「消費者」というか……。
(こういう世界なので「読者」と呼んでもいいかもだけど、生産者だって読者でもあるしなー。「受け身」? 「受け手」? 迷った末の「消費者」です)
創作歴の長短じゃなく、意識が「生産者」であることが、デビューのために……その後プロ作家であり続けるために大事なんじゃないだろうか……。
わたしの中の「生産者」と「消費者」という感覚、これが池田さんのおっしゃる「登る山が違う」に近いのかも……。
そんな気が、チラッとしています。
これもまた、不遜な「気」かもしれません。
で。
今年出会えたのが、「ああ、この人は『生産者』だ」と感じる方なのです。
その方のお話を聞く機会ができたので、楽しみにしているわたしがいます。
ただただ楽しみ、学びつつ、自分の中のこの感覚をこっそり確かめてきたい、とも思っています。
ナイショだよ(^_-)-☆