「PERFECT DAYS」という映画を、ずっとアマプラのウォッチリストに入れていたのです。
なんとなくですが、公衆トイレの清掃員である中年男性(演じるのは役所広司さん)の「ささやかでていねいな暮らし」みたいな映画だと思っていました。
だから、ボーッと観たいとき用に、とリストに。
ところが。
観てみたら、びっくり。
こわいこわいこわいこわいこわいこわい。
わたしにとっては、ホラー映画でした。
以下、わたしがどう観たかっていうだけのことなので(感想ですらないので)薄目で読み流してください。
まず、わりと最初のほうから登場し、何度も挟まれるモノクロのカット……これは主人公が見ている「夢」だと思うのだけど、それがもう、観ているだけで怖い(脈絡のない他人の脳内だから、これは当然かも)。
そして、いちばん怖いのは、冒頭しばらくは「ぼろアパートでのミニマリストな生活」をしていると思っていた主人公が、本やらカセットやらをいっぱい持っていることが明かされていく展開と、さらにほかの家財道具(と思われるたくさんのダンボール箱など)を使っていない部屋にぎっちり詰め込んでいることがわかる、ごく短いカット……。
何なんだ、この人。
穏やかで無口ないい人みたいに描かれているけど、人生(今の環境になるまでの)が謎すぎるし(本など以外にもあんなに生活道具があったってことだよね? 他人の家財じゃないよね?)。
父親との確執があったらしいってことは明かされるけど、それ以上はよくわからないし、恋愛の仕方が中学生並み(と言ったら中学生に失礼ですよね! ごめんなさい!)だし……。
まぁ、映画の感想(?)はこのくらいにするけれど、観終えてから「あ」と思い出してしまったのです。
「古い古い借家に家財を詰め込んでいる人」の話を、わたしも書いたよね。
そうしないではいられない過去のある人の話をね。
あら、こんなところに共通点が……と思っていたら、さらにあとから気づいた。
もうひとつ、「木」という共通点があった……。
(さらにこじつければ、「おじさん」と下の世代との関係も。映画では「伯父」、こちらは「叔父」だけど)
久しぶりに、その作品を書いたころのことも思い出したりして……。
映画を観て、
「おもてたんとちがう~!」(訳:想像していたものとは違っていたではないか)
と心で叫んだのだけど、その後、自分の過去作のことを考える「おまけ」がついていたという記事です。
映画のお勧めでも、自分の本のPRでもありません。
いえ、映画のほうは(未見の方は)ご興味あれば、どうぞ。
(もしかしたら、心洗われるいい映画かもしれませんので)