作品を書く仕事がお忙しいのに添削講師もされている先生があり……ずいぶん前のことだが、その方にお会いしたとき、
「どのように両立しているのですか?」
と質問したことがある。
回答は、
「今日は添削の日、と決めて、その日に固めて」
だった(意訳です)。
添削講評の仕事が増えて、自分の作品が書けない……と遠ざかり気味なわたしだが、創作のご依頼をいただけることはある(光栄すぎます)。
先日、思い切って「今日は添削すべき原稿は一切見ない」と決めてみた。
冒頭の先生とは逆に、
「今日は創作の日」
と決める感じだ。
その日、たまたまだけれど、いくつかの方向から「添削すべき原稿」が到着した。
心を鬼にして(?)積んだままにしておいた。
(正確に言えば、一件だけ開封して「返却期限」のみ確かめた)
原稿を読むと、わたしの中はその作品が占めてしまう。
たいていの場合、脳が勝手に講評を書きはじめてしまう。
指から出さないと頭蓋骨内部がラッシュアワーみたいになる(重くてしんどいこともある)ので、それを書くことに……。
そうやって、わたしは「創作活動」からどんどん離れてしまった。
でも、勇気を出して(?)「自分自身の創作だけを考える日」を作ってみて、
「これならイケるかも」
と思えた。
お預かりする作品の数(量)は日々変化する。
「ほとんどない」日もあれば、置き場所に困るほどの時期もある。
後者のときも、できそうな気がする。
一日くらい添削をサボっても、その後に集中して挽回すればいいのだ……そのくらいのスキルは身に着いた……はず(ほんとかなー?)。
脳内が自分の世界だけになること自体が最近ではめずらしいので、とっても新鮮だったな。
きっとまた設定しよう、「わたしが書く日」を。