今月に入ってから、ちらり・ほらり・ちらほらりと支払調書が届きます。
季節の風物詩……と呼ぶには無粋な郵便ではありますが。
封を開けて、
「ああ、この本、電書で買ってくれた人がいるんだ(ありがとうございます)」
とか。
「この作品、何年も教材にしてくださってるなぁ(ありがとうございます)」
とか。
驚いたり感慨に耽ったりする日々です。
塾のテキストの一角に、電子の海の端っこに……そして、今、大人になった方々の記憶のどこかに、「わたしが書いたもの」がある……。
とても有り難いことです。
わざと漢字で書いたように、「有る」のが「難しい」ことだと、わたしは思っています。
ずいぶん前から、人と比べたり羨んだりすることがなくなりましたが、それは、
「こんな『難しい』ことが『有る』なんて、わたしにしちゃ上出来じゃん♪」
と思うに至ったからです。
今、あちこちで聞く「自己肯定感」という言葉。
ちゃんと自己肯定感がある……小粒だけど安定しているわたしは、とても生きやすいのかもしれません。
この世界で。