ふざけたタイトルの下にいきなり不穏な言葉が出てきますけど、人っていつでもどこでも死ぬ可能性があるんだな……としみじみ思った、そんな記事です。
わたしはママチャリ族。
年季の入ったペーパードライバーですから、車社会・愛知でも自転車移動。
片道30分程度までなら余裕です(注:天候による)。
でも、自転車は「段差」に弱い。ほんの数センチでも、影響がある。
垂直に交わる、横の段差はマシなんです。
軽くジャンプしたり、バウンドしたり、まぁ、痛かったり「げっ」て声が出たりはしますけど、そのまま走っていけます。
ところが、縦の段差はダメ。
タイヤが滑る(踏みはずす)と、自転車は傾きます。
自転車は「平面」だから、傾いたら足を下ろして支えるなどしないかぎり倒れます。
先日、あまり走らない町まで行って、気づけない段差にとらわれてしまいました。
縦の段差というより(タイヤの方向に対して)斜めの段差だったのかも。
スリップした感覚……バウンドと傾きが同時に来た。
一瞬、宙に浮いた気がするし、確かに体が斜めになった……
とっさに……頭で考えることなく、腕の力でハンドルを保持して、体勢を立て直したわたし、えらい!
これはリングフィットアドベンチャーのおかげじゃない? と考えたのは、あとになってからでした。
そのとき、車が左折してこようとしていたのも知ってる。
わたしが前を横切ると察して減速したことも、目の端でとらえていました。
だから、事故になるとは思っていませんでした。
わたし自身、着地した勢いのまま(動揺のせいもあってブレーキをかけるのを忘れ)けっこうなスピードで走りつづけたし(次のカーブがたいへんだった……遠心力ってコワイ)。
ですが……
姿勢を保持しきれずに自転車が倒れていたら(そのときのスピードからして)わたしはサドルを離れて路上に転がっていたし、わたしに気づかずドライバーが左折していたら、車は「わたしの上に」乗っていた。
タイミングと位置を考えると、最悪の場合なら、そうなっていたという話です。
以前、スニーカーのひもがほどけてペダルの軸に巻き付き、ペダルがロックして、いきなり自転車が止まったことがありました。
(自転車は漕がないと倒れるのだ、と改めて実感した)
足がペダルに(ひもで)固定されているので、とっさに地面に下ろして車体を支えることもできず、またがったまま横倒しになるしかない状態。
夜遅くて、後ろからは車のヘッドライトが近づいていました。
あのときもタイミングによっては……もっと接近していたら、わたしは車の前にパタンと倒れていた……。
凡人(平凡以下?)のわたしにも、場合によっては死んでいたかもしれない瞬間がある……
この年まで生きていれば、ね。
自転車関係以外にもあるしね。
前述の「斜め段差」のときだって、車にひかれないまでも、放り出されていたら(そのときのスピードから考えて)かなりのケガをしていたはず。
きっと路上で、何回転かしたと思うから。
おお、これって、映画にありそうなシーンでは?
体を鍛えるって、大事ですね。
ほんと、あの瞬間(空中で?)自転車を立て直せたわたしは、
「アクションスターみたい!」
安全な場所に自転車を停めてから、バクバクの心臓をなだめつつ、そんなことも思ったのでした。