自分のことを知らない人に説明するとき、言葉は一種類じゃない。
わたし自身、自分を「普通のおばさん」と思（いたが）っているし。
ふだんは「主婦です」といっているし。
説明の余裕がないときは「童話作家です」ですませるし。
「注」をつけていいときは「児童小説家」と名乗るし。
えらそうに見せたいときは「日本児童文学者協会理事」という肩書きも使う。
（どうでもいいけど、名古屋で「えらい」というのは「疲れた」という意味です）
多面体のどこを見せるか、どの切り口を見せるか、そういうのって場面で（相手が誰かで）変わったりもするわけで…。
昨日、夕食の準備をしていたら、突然「わたしを紹介する文章」が降ってきた。
単語ひとつかふたつなら覚えていられるし、スマホでメモしてもいいのだけど、たぶん原稿用紙2枚くらいあるなぁと思い、しかたなくパソコン前に走っていって打ち込んだ。
（煮ていた「ぶり大根」のぶりがカチカチに。焦げなかっただけマシか）
まだ完成していないし、人に見せないかもしれないけれど、
「わたしって、とんでもないな！」
というのが、書いてみての正直な感想です。
だって、これ、面も切り口もへったくれ（へったくれ？）もない、内部のことだもの。
どっちから見ても変わりようがない、どこを切っても金太郎飴な、中心部だもの。
これだけ読んだら、まともなヒトとは思えないわ。
普通のおばさんのはずなのにね…。
