(目出し帽をかぶった作家、という意味ではありません)
自分が書いた作品は、どこまで広がってくれてもいい。
でも、自分自身は公開の場に出たくない、誰にも「あなた、作家ね」と知られたくない。
そんな願望がありました(というか、今でもあります)。
わたしの筆名は「ほぼ本名」なんですが、デビュー当時は「童話作家は本名で勝負すべき。何かやましいことでもあるんですか?」という風潮(?)が濃く残っていたのです。
また、一般人として企業などの童話コンクールに応募するとき、「ペンネームをつけよう」という発想にならなくて…。
その状態で入選経験を重ねていくと、「これまで活字になってきた名前を変えるのは損」といわれるようにもなり…。
わたしは公募中毒でしたから、幸か不幸かあちこちに名前が出てしまっていて(一部、全部ひらがな表記で応募したものもありますが)、新人賞をいただいたときも当然のように、名前はそのままでデビュー、となりました。
さらに当時、その賞の受賞作は本の後ろのほうに「著者近影」が載ってしまうスタイルで…。
目出し帽なんか、かぶるヒマがなかった。
選択できていたなら、どんな名前を選んだのだろうなぁ、いつまでまわりに隠せたかなぁ。
そんな、詮無いことを考えている今日この頃。
たぶん、もうしばらく、それを考えてしまうと思います。
理由は書きませんが。
(オチもありません)→ごめんなさい