この一週間で二回、いずれも早朝散歩の際、イタチを見ました。
一度目は、児童公園越しに。
公園の向こう側の家の庭先を走り抜けて、隣の空き地に飛び込んでいきました。
横から見ると、イタチってよくわかります。
細長いシルエットで。
二度目は、コンクリート製側溝蓋の割れ目……。
モグラたたきみたいに、そこからピョコッと顔を出していたのです。
目があった瞬間には「顔だけ」だったけど、わたしがいなかったらそこから出てこようとしていたのかも。
一瞬後、ヒュッと引っ込んで、姿を消してしまいました。
以前から、イタチは何度も見かけています。
道路を渡る一家を見たこともありますし、二軒先のおうちのガレージに駆け込む姿も見たことが……ということは、うちの敷地を通ることもあるのかも!?
そんなところに住んでいると、人ごみが苦手になります。
大人になるまで東京や大阪で育っていますので、それなりに都会っ子といいますか、「都市近郊っ子」ですし、年間二桁の上京で都市風景にも慣れているはずでした。
このままの状況が続けば、その「慣れ」は消えてしまうでしょう。
イタチの住む町に引きこもって、生涯を終えることになるかもしれません。
そして、それでもいっか、と思っていることに気づくのでした。