ってこと、あるのだと思います……思うようになりました。
デビューしたころ、
「デビューしても、2冊目を出せる人はそのうちの何割」
とか、
「この世界で(デビュー後)10年生き残っている人は何割」
みたいなことを教わりました。
(余談ですが、それらの数値は今でも「ほぼ合っている」と感じています)
わたしは「5冊は出したい」「10冊は行きたい」と思い、「10年後も生き残っていたい」とも思いました。
そして、わたしが思っていた程度には達成されたと感じています。
単著の数では(シリーズをひとまとめにしなければ)30以上だし、「生き残る」の定義さえ甘くすれば(生計を立てられないとダメ、みたいな基準でなければ)20年を越えました。
でも、わたし自身に関しては、これらは「数字で」考えてはいけなかった……というか、囚われすぎてはいけなかった……
デビュー当時に思い描いた数字をクリアしたことで、テンションが徐々に徐々に下がっていったと感じているからです。
結局、次の「目標(数字)」も見い出せないまま、今に至ります。
「テンション」に関しては、下がり続けているといってもいいです。
行き先がない感じ、といえばいいのかな……
自分がどうなれば満足なのか、最近ずっと考えていました。※
(テンション下がってる=仕事をいい加減にしている、ではないですよ、いわずもがなですが)
わたしはただ、書くことが好き。
好きで楽しく書いているうちに30冊を(20年を)越えたわけで……。
これは、デビュー前も同じでした。
20代前半から原稿用紙換算で万単位の物語を書いていたけど、「楽しいから」だもんね。「数字」は、その結果に過ぎなくて……(「一万枚は書きたい」的な「めあて」はなかった)。
このブログについても「毎日更新する」が「めあて」であって、「1000日」みたいな数字はその結果だもんね。
「来月までに3キロやせるぞー!」っていって、達成できたら即リバウンドするみたいに(?)……わたしは数字を「めあて」にすると「達成後に燃え尽きるタイプ」なのかもしれません。
※過去形で「いました」と書いたのは、答えが見えかけているからです。これについては、いずれ、また。
・・・
数字を目標にしちゃいけなかったのかもなー、と思っているくせに、わたしはデビューした方に、冒頭のような数字をあげて「生き残ってね」と励まします。
(「思ってるなら、そんな数字を他人に提示するなよ」って感じですが)
ぶっちゃけ、「うまくいかないこと」「思ってたのと違う……みたいなこと」だって、いっぱいあるからです(っていうか、そういうことのほうが多くない?)。
10冊とか10年とかっていう数字は、失速しそうになったときのブースターに使えるのかもしれない……そんな気持ちゆえ、なのです。
そこまで進んだときに「次の数字を見つける」というのも「あり」……それでうまくいく人もいると思いますし。
っていうか、多くの人はそうやって「次」に進んでいくのかもしれません。
(わたしは失敗例(^^ゞ)