わたしが所属する日本児童文学者協会では毎年、協会賞や新人賞が選出されます。
(その前年に出版された本の中から、各賞を選びます。詳細は略します)
3年目……今年も新人賞の選考委員を務めさせていただきます。
自身が受賞経験もないのに選考をするなんて「いやです」とはいったんだけど……なんか、すみません。はずかしい気持ちが、今でもあります……。
この賞には専門の委員会があり、年間に出版された児童書の中から候補を選びます。
一般の公募でいう、一次選考(下読み)みたいな位置づけですが……おそらく、とてつもない労力だと思います、だって1年分の新刊ですもの。頭が下がります。
委員会が選んだ本を、選考委員が読んで議論するわけです。
これも一般公募にたとえますと、2次選考と最終選考を担当する感じですね。
1年目は何もわかりませんでしたので、候補があがってから、それらの本を読みました。
2年目は「これらの中から候補が出ます」と教わった段階で、候補に入りそうなものを読みはじめました(数作、予想がはずれましたが)。
3年目の今年は、時間があるときに1冊でも読んでおこうと思い、何も教わらないうちから少しずつ読みはじめています(候補に入らない作品も読んでいるかもしれません)。
わたしは出版事情に疎いので、懸命に思い出しながら「この方とこの方が22年にデビューされたはず」みたいな感じで、本を探しているのです。
いわば、私的な一次選考?
これまでにチェックした中から、次の新人賞が出るとうれしいかも。
公募新人賞の大賞受賞作など、調べると見つけやすい本はいいのですが、実際はノンフィクションも何冊か候補に入ってくるし、詩集も読むことになります。
少し早めにはじめたとはいえ、やっぱり今年も、春までは「読みまくる日々」になりそうです。
普段から、まめにチェックし、読んでおけばいいんですが……。
正直、「出版された児童書」を日常的に読む(脳の)ゆとりは、そんなにありません。
手元から「生原稿」が途切れる日は月に数えるほどしかなく、それらについては添削講評をする責任があり、あとまわしにできないからです。
(わたしの時間の使い方がまずいだけ、という説もあります)←有力説です!
それでも来年(任期最終年)のために、今年はまめに新人さんのデビュー作をチェックしておこうとは思っています。
(正確には、デビュー作だけが協会新人賞の候補になるわけではありませんが)