9時から4時まで

夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

作家に憧れたころ

中学生だったと思います、初めて文庫本(つまり「おとなの本」)を読んだのは。

 

そのころ、すでに書くことへの憧れはあったのですが、たくさんの文章を書けるわけではなく、浮かんでくるのは断片にすぎず……もちろん、身近に「書く人」もいなかったので、創作に関する知識はゼロでした。

 

そんな子どもだったわたしは、「形から」入ろうとしたんですね。

本になっている小説は、その本の見た目のとおりに書かれているのだ、と考えたのです。

学校では20×20の原稿用紙を使うけれど、それは「国語の勉強用」であり、おとなになったら、そして小説家なら、本の書式に沿って書くのだと……。

 

手元の文庫本で、一行あたりの字数を数えました。

43文字だったと記憶していますが、とにかく、その数のとおりに文章を書こうとしてた…。

(紙に一行43文字の升目を作った記憶があるわ…)

 

実際に書くようになったら、「ソレ、チガウ」とわかるんですけど。

 

思い出してみると、当時のわたしは「わたしなりに」頭を使って、

「本のような見た目に書こう」

としていたのだな、えらいぞ。

 

カギカッコなどの記号類の使い方も、「小説の書き方」の本と読むだけじゃなく、その本のアドバイスを自身で(実際の小説本で)確認しながら覚えていった気がします。

講師として「当時の自分」を見たら、やっぱり「えらいぞ」というと思う。

 

ところで、400字詰換算に慣れすぎて、最近よくいわれる「文字数」がピンと来ないのです。

ワープロソフトだと自動で文字数を出してくれるから、使っている人には馴染みがあるのかな。

この作品は2万字、みたいな言い方をされても、400で割らないと、その量が把握できないのでありました。

「古い人」なんでしょうか。