amazonプライムで「ストーリー・オブ・マイライフ~わたしの若草物語」の見放題が終了間近、となっていたので、いささかあわてて、先日観ました。
(その後Netflixでも配信がはじまったので、あわてなくてもよかったんですが)
この映画を観て、わたしが「若草物語」を第一部(それも児童向けにリライトされたもの)しか読んでいないこと、そして第二部(「続・若草物語」)があり、そこで何が起こるかは第一部のあとがきで読んだこと(ネタばれですやん!)を思い出しました。
児童向けだけど……読んだころ小学生だったけど……第一部の主なイベントは漏らさず書かれていたと思います。
エイミーが溺れる挿絵とか、今でも目に浮かぶわ。
映画を観はじめても、しばらく内容がわからず……過去(原作第一部)のパートになって初めて「あ、これは第一部とその続きを混ぜているのか!」と理解したのでした。
(ネタばれなあとがきのおかげで、映画にはさほど乗り遅れなくてすんだという……)
で。
この話を書くのは、「映画のネタばれ」なのかもしれないのですが……。
ジョーが長い小説を書くくだりがあるのです。
もちろん手書きです。
紙にペン(インクをつけるペンですよ)で書いてる。
すごく、なつかしかった。
いえ、つけペンが、ではなくて。
わたしも手書き時代、ルーズリーフに小説を書いていて、章ごととかシーンごととかで用紙を変えていたの。
ジョーみたいな、大胆な(←ネタバレを避ける)推敲スタイルじゃなかったけど。
(わたしは家族に隠れて書いていたからね)
順序を入れ替えたいとき、「そのシーンだけ」直したいときなどに、そういう書き方だと便利だからです。
っていうか、それ以外の方法では無理なのでは?
天才的な作家なら一行目から順々にラストまで書けるんだろうか?
いえ、わたしだって短編童話なら、たいていそうやって書くけども。
パソコンを使う時代になって、長らく、アウトラインプロセッサで小説を書いていました。
ルーズリーフで書いていたころと同じようにできるからです。
ルーズリーフを使う方法を誰に教わったのか……。
ヒントをくださったのは、中学のときの部活の顧問の先生だったと思う。
(当時「図書部」という「ほぼ文芸部」みたいな部にいて、そこで「作品を応募する」ということを覚えたのです。わたしの初入選は「詩」なの。中3のとき)
ウソかホントかも検証していませんが、先生がおっしゃったことによると、
「風と共に去りぬ」
は、そのように書かれたと。
書けるシーン(書きたいシーン?)ごとに書いて、原稿を屋根裏にしまっておき、各シーン間に矛盾が起こったら書き直し……そうやって長い作品を完成させたのだと。
くりかえしますが、真偽は不明です。
ただ、わたしはそう覚えている、というだけ。
十代半ばで刷りこまれたその方法が、わたしの中で生きつづけている……。
この方法を知っていたから、書けるようになったのです。
先生に感謝です。
(あー、途中から「若草物語」の話じゃなくなってるわ)