わたしは「名古屋市生まれの東京・大阪育ち」なのですが、そうなったのは父が転勤したからです。
当時父が勤めていた会社の本社は愛知、営業所が東京と大阪にあったのです。
それはもう、むかしむかしの昭和な話なわけですが、愛知に定住後も東京に仕事の拠点があった父のおみやげは、ときどき「くず餅」でした。
わたしはそのくず餅が好きになり、たまに「くず餅」と名のついた和スイーツ(?)を見つけて買ったりもしたのですが、どうも違う。
くず餅「なのに」わらび餅みたいに透明感がある!?
まぁ、結論からいうと、葛を使った葛餅ならそれでいいのです。
けど、わたしが食べててたのとは違うよ、なんで?
昭和の食べ物なの? もうこの世から消えた幻の味なの?(しくしく)
「違います」
つい最近、妹情報で謎が解けました。
わたしが(父の東京土産で)食していたのは、「クズモチ」と呼ばれていても、葛餅とはベツモノだったのです。
何しろ原料が(葛じゃなく)小麦粉ですから。
(メーカーのひとつ、船橋屋さんのサイトによればグルテン未含有だそうな)
これは「違い」について書かれた記事。
「そうだったのか!」という感じ。
長年の(わたしの)ブランクのあいだに、テレビで紹介されたりもしていたそうですが、なんていうか…「音信不通だった幼なじみがタレントになってた」みたいな、不思議な感慨があります。
今では、どこに行けば買えるかも知っていますよ。
(船橋屋さんに関しては、東京駅の外なら大丸1階。改札内ならサウスコートにも売り場があるらしいです。サウスコートは年に何度も行くのに反対側しか通らないから知らなかった!)
今回、東京からの帰りは「夕食どきに約3時間かかるこだまで」になるため、あこがれの駅弁(シウマイのとか)を食べるつもりでいたのです。
ところが、おいしいランチがたっぷりだったので胃が許さず(買う気になれず)。
代わりに、ひとり用のくず餅を車中でいただきました。
カップ入りのくず餅は、売り場に「お試しで食べたい人にもおすすめ」みたく書いてあったけど、
「こちとら、あなた(店員さん)が生まれる前から、こいつが好きだったんでぃ」
と、てやんでぇな優越感(?)を発散させながら(??)買ったのでした。
(実際は、当時父が買ってきたのがこのお店のものなのかどうかは不明です。父も覚えてないんじゃないかなぁ。聞いてないけど)