9時から4時まで

夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

腕時計は、いつも3時

お友だちから「RosaとKernel」という詩誌をいただきました。

どうもありがとうございます。

 

……といっても、わたしは詩に造詣が深くない(それどころか浅い……いや盛り上がってるかも?)……ゆえに、ちゃんとした感想を書きたくて記事にしたわけではありません。

 

一応、わたしも、20代の初めまでわんさか詩を書いておりました。

生まれて初めての「公募入選」は中学3年生。

「旺文社学芸コンクール」……詩で佳作をいただきました。

20代には、手作りのコピー詩集を作ったこともありました。

それでも、鑑賞能力はないです。

そんなわたしの手元に詩誌……申し訳ない気持ちです。

 

勝手に引用できないので以下のような書き方になりますが、この詩誌の中に、

「幼い子にせがまれて、てのひらにぞうさんを描いた」

という出来事を語った作品がありました。

とても素敵な詩だと思いつつも、この記事はその話でもなく……(すみません)。

 

ポン! と蘇ってきた記憶があるのです。

 

幼いころ、わたしはよく、父に時計を描いてもらいました。

手首に、ペンで。

腕時計の絵です。

そのころの父はサラリーマン(営業マン)。

背広を着て腕時計をはめて、会社に行く人でした。

わたしは、自分も腕時計を身につけてみたかったのでしょう。

手首の表側に時計を描いてもらったことは、一度や二度ではなかったと思います。

アナログなその時計の針が示す時刻は、いつも3時(もちろん「午後」の)。

子どものわたしにとって「いちばん好きな時間」だったのだと思われます。

 

今の父は認知症で「短期記憶」はあやしいけど、昔のことなら覚えているかもしれません。

父にとってはどうでもいい記憶だと思うので、健康でも覚えていなかったかもしれません。

 

わたしにとっても、そんなに重要な記憶ではないはず。

何十年も忘れていたのですから。

そしてこの先、また忘れるでしょうから。

 

でも、「忘れる」と「失う」は違うのでしょうね。

いつかまた何かのきっかけで、父からもらった(?)アナログ腕時計を、ポン! と思い出す日が来るかもしれません。

 

思い出させてくださって、ありがとう。