9時から4時まで

夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

「知識のない人」に答える、ということ。

わたしがいま乗っているママチャリは6段変速。

その「5」にセットして、もりもり漕いでいます。

 

初めて変速アリのママチャリを買ったときは、3段だったように記憶しています。

(実際、3段階くらいでわたしには十分なんですが。道に合わせて変速する技術がないから。今だって、上り坂でも「5」のままよ)

 

でも、そのころのわたしは「変速って何だろ?」状態でしたから、自転車屋の店員さんに聞いたわけです。

「これって何ですか? 1、2、3の、どこに合わせればいいんですか?」

 

店員さんはちょっと考えてくれたけど、そのときの答えは(わたしにとっては)何も解決しないものでした。

「1なら、ペダルが軽いよ」

 

はい?

では、3なら重い? 何のために重い? 脚の筋トレ?

 

わたし自身、それ以上何を(どう)聞けばいいかわからなくて、それっきりになってしまったのですが、買って乗りはじめて、ようやく体感しました。

3にすると「ひと漕ぎ」で、「1」のときより多くタイヤが回る(ので、速く進む)…その代わりペダルは重く(硬く)感じるのですね。

 

お年寄りの自転車で(おそらく変速ギアなしで)、やたらくるくるペダルを漕いでいるけど、わたしより進むのが遅い……みたいな光景を見て、さらに納得。

(距離はタイヤの径によっても変わると思うので、ギアだけでは決まらないでしょうけど)

 

そんな経験を経て、あの自転車屋さんの回答は「やっぱり足りてないんじゃない?」とわかりました。

同時に、「そんなあたりまえのことを聞かれても、答えに困る」だったんだろうなぁ、ということもわかりました。

別の場なら、「ググれよ」といわれたかもしれない。

答えを探してくれただけ、親切だったんです。

知識がある人が「何もわかっていない人(わたし)」答えるって、それなりの技術(?)が要るんでしょうね。

 

たまたまこちらに知識があって、相手にない場合。

「そんなの常識じゃん」

みたいな態度を取らず、的外れにもせず……相手の「わからなさ」に寄り添うというか同じ視点に立つというか、そういうふうにできないといけないんだろうなぁ。

 

先日、家の前の段差にぶつけてギヤがずれてしまったとき、もとの「5」に直しながら、「1なら軽い」のことを思い出したのでした。

 

ところで、実母の実家はかつて自転車屋さんでした。

ギアのことも知らないわたしは、自転車屋の孫です!