「今、お宅のあたりを回っているんで、不用品、一点でもいいので出してください」
という電話が、ときどき来ます。
面倒なときは「断捨離したばっかりなので」とウソをいってすぐに切ってしまうのですが、先方が挙げるアイテム名が具体的だったので、今回はしばらく「聞いて」みました。
挙がった中で、家にまったくないのは、着物、ギターやピアノ、未開封のワイン(買ったら開けて飲む)、未開封のブランデー、ゲーム機、ラジコン、使っていない掃除機、美容グッズ(←何だろう、脱毛器とかスチーマーとか?)などなど。
挙がったけど、現役なのは、学習机、洋服ダンス(家族の)、食器(自分で手に入れたもの)、ミシン、マッサージ器(家族の)などなど。
聞きながら、「本」っていわれたらどうしよう、と思っていました。
「本」ならさすがに、不要な(売ろうと思っている)ものはいくつかあるからです。
でも、出てこなかったなぁ。
うちに電話してくるなら、真っ先に「本」っていえばいいのに。
まぁ、「本」は、業者さんにとっても要らないものかもしれないですね。
「ウソ」ではなく、先方が提示するものの大半は、うちになかったんです。
うちって、案外モノのない家なのでは?
ミニマリストのおうちみたいになってるはずでは?
…と思ったけど、実態はそうじゃない。
スペースを圧迫しているのは、本や冊子、ノート、(お預かりしている)原稿などを含む「紙類」なのですよね。
過去の「アイデアノート」とか、処分すべきときが来ているんだなぁと、改めて感じました。
作品を書くために、20年以上前のアイデアを引っ張りだしてくるしかなくなったら、この仕事は潮どき、ってことだと思うからです。
今年の断捨離テーマは「それ」にしよう。
気づかせてくれてありがとう、営業電話のおじさん。
でも、迷惑なので、やめてね。