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夜9時に寝て朝4時に起きるgotomiwaが可能なかぎりつまらないことを書くためのブログです

新人賞は採用試験、

デビュー作は「名刺」。

 

わたしはそんな気がしています……選考する立場になって以来。

えぇ、自身が応募者だったころ、そんなことは考えていなかったくせに。

 

新人賞って、出版する側から見れば「これから一緒に仕事をしていく人」をゲットする場でもあるんじゃないかな。

そこは、「その年の受賞者を表彰すれば、ひと区切り」という企業系・自治体系の公募との違いです。

だから、採用試験をイメージすればわかると思うんです。

規定違反をしてはいけないとか、できるだけ整った原稿にしようとか。

(殴り書きの履歴書を投げつける人はいないでしょう?)

 

こういう人材を求めてるんだなとか、逆に「キャラがかぶったら『ふたりも要らない』って判断されるだろうな」とか。

そういうことも考えると思うんです。

採用試験なら。

 

デビュー作が名刺っていうのは、のちに別の代表作ができるまでは、

「○○という本を出したわたしです」

って、自己紹介することになるという意味。

その本自体を、名刺のように営業先に差し出すこともあるわけですし。

 

そうイメージしていただけば、応募作の内容も見た目(読みやすさ等)もペンネームも、「作り方」は変わるんじゃないかと思います。

 

殴り書きだけど「これはすごい!」みたいな、天才的な作者の作品……なら、話は別かもしれません。

わたしは、そこまでの応募作に出会ったことはないですけど。

わたしの経験した中では、ほとんどの受賞作は原稿の見た目も整っていましたよ。

(一度だけ、印字スタイルを変えてほしいなぁ、読みづらいなぁ、というのがありました。あまりにも例外すぎて、未だに覚えているほどです(^^ゞ)